【tubu.3】急に見えなくなった!?【問題編】
3.急に見えなくなった!?~問題編~
( @∀@)
みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。
今回は「とある女性の体験談」をもとに、問題編と解決編に分けてお送りします。
今回は症例報告風にしてみました。もしかしたら皆さんの身近でも起こるかも…?
1.症例: 23歳の女性
お昼過ぎに読書をしていたところ、文字の一部がかけていることに気づいた。
また、視野の中心部に欠損を認めた。
欠損部は、キラキラしており、視野の左半分中央付近にのみ認められた。
(図:視野左側の欠損を認めている様子。本に実際に書かれた文字が半分欠けて見えている)
視野の欠損とは一部分が見えなくなるということ。
そんなことが突然起こったら、誰でもびっくりしますよね!
一体彼女に何が起こったのでしょうか…?
2.症状の変化
彼女は今まで同様の症状を認めたことはなく、驚いたという。
「目の血管が詰まった!?」と考えた彼女は、右目と左目で見え方の違いを確認したが、左右とも同じ部分が欠損して見えることに気付いた。
視野欠損は時間経過とともにキラキラして、だんだんと広がっていった。
なんということでしょう。視野欠損が広がり始めました…!
左右とも同じ症状が出てきて、徐々に症状が進んでいってるとなると、より不安が募りますね…。
彼女はどうなっていくのでしょうか?
3.彼女の判断、そして対応
気がつくと歯車状に視野の左半分が欠損して行き、15分も経たないうちに左の視野は真っ白になってしまった。
その後すぐに彼女は右半分に激しいずきんずきんとする頭痛を感じた。
同時に、光が眩しく感じられた。
彼女は頭痛の原因に気がつき、だんだんと見えなくなって行く中で、医学書を読み漁り、「とある病気」によるものと気付いた。
その後、手持ちの頭痛薬を内服し、暗い部屋のなかで横になったという。
なんとついに頭痛まで。
彼女は「この病気じゃないか…?」と気づき、対応をしましたが、皆さんはこれがなんの病気かわかりましたか?キーワードは太字にしております。
(わかった方はコメントに答えを書いてもいいですよ?)
頭痛の原因とはいったい?そして彼女の運命やいかに…!?
次回、解答編をお楽しみに!
(一刻も早く答えが知りたい方は参考文献をチェック!)
参考文献
ハリソン内科学 第5版 p2649〜p2655 メディカルサイエンスインターナショナル 福井次矢 黒川清 監訳
内科学 第10版 p2293〜p2294 朝倉書店