【tubu.5】安心、誠実、そして信頼~前編~【医師と患者】

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5.安心、誠実、そして信頼~前編~






( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

医学生や医師の皆さんは、患者さんとのコミュニケーションがうまくいっていますか?

良い関係が保ててますか?忙しさにかまけていませんか?

私は、研修医のとき色々な患者さんと出会い、多くのことを学びました。

今回は、二回にわけて患者さんからいただいた印象的な言葉を紹介します。

この前編では安心と誠実さについてです。



  1. 「顔見に来てくれるだけで嬉しい。」

    私は患者さんの顔を朝と夕に必ず見に行くことにしていました。

    そんなある時たまたまお昼頃に、病室の前を通ったので患者さんの顔見に入りました。

    すると、「先生どうしたの?何かあった???」と患者さんから驚かれました。

    私が「ちょっとお顔を見にきました」というと、患者さんは安心したように続けました。

    「顔見に来てくれるだけで嬉しい。とても安心するよ。」

     

    この言葉は、自分が入院したときに身に染みて実感しました。こまめに医師が顔を出してくれるのとくれないのでは安心感が全く違います。

    しかし、医師がなかなか現れないと、「治療はうまく行ってるのかな、検査結果は大丈夫かな」と不安が募りしました。

    この不安が、夜の睡眠にも関係しているように思います。私自身、入院中不安が募ってしまうたびに何度も眠れない夜を過ごしました。

     

    少しだけ時間がある時に、患者さんの顔を見に行くそれだけでも患者さんが安心できる、ひいては睡眠や治療につながります。不眠の訴えのある患者さんのカルテとにらめっこしながら睡眠薬を処方する前に、患者さんに会いに行ってみてはいかがですか?


次は、また別の患者さんから言われた一言です。


  1. 「身だしなみがしっかりしていて、落ち着いているからベテランかと思った。」

    「人を見かけで判断するな」とはよく言いますが、医学部では身だしなみは大事と散々言われてきました。

    しかし、実際に医者になると当直や時間外勤務で疲れ切ってしまい、身だしなみに気を使うエネルギーがなくなります。

    中には同じヨレヨレの白衣を毎日着ているお医者さんも…。

    それでも私は、できる限り姿勢を正し、シワのない白衣を着るように心がけていました。

    するとあるとき、患者さんから思いがけない一言を言われました。

    「先生新人なの?ベテランかと思った。」

    そのときは、「私は疲れ切って、老けているんだろうか…」と甚だ心配になりましたが、次の言葉でさらに驚きました。

    身だしなみがしっかりしていて、落ち着いているから、つい(笑」

     

    患者さん曰く、しっかりと誠実に向き合ってくれる姿勢が嬉しかったそうです。

    それが患者さんの安心に繋がったと伺いました。

     

     

    技術や知識がまだ未熟なルーキー医師にも、できることがあるんだと思える嬉しい出来事でした。

    医学生からの診断推論の著者、山中克郎医師も同著の中で、医師が患者と話すときに笑顔、誠実さ、知的であると感じさせる雰囲気が大きなウェイトを占めると述べています。


いかがでしょうか?

高度な技術や知識がまだなくても、心がけ一つで患者さんとの関係をより良いものにすることができます。

この2点は医学生でも普段から実践できることだと思います。

 

次回は、また別の患者さんの声をお送りします。

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