【diary2】Dr.かづきちの闘病日誌【私の病気】

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前回→1.私と病気



2.私の病気

前回、私の病気は腎臓の病気こころの不調とお話ししましたが、それぞれなんという病気なのでしょうか?




腎臓の病気は、IgA腎症(アイジーエイじんしょう)と言います。この病気は、自分の免疫を担う抗体(IgA)が腎臓に間違ってくっつき、しだいに腎臓の機能が落ちてしまうものです。

 

この病気はかぜと間違えられやすい急性扁桃炎と関連しています。

このため、IgA腎症の患者さんは扁桃腺を取り除く手術を受ける人もいます。

また、ストレスや過労が病状に悪影響を与えます

 

日本人に割と多い病気ですが、完全に治す治療法はありません。

病状が悪化しないようにステロイドなどを投与したりします。

 

この病気は難病の一つに指定されています。

腎臓の働きが悪くなってくると、腎臓の働きを補うために人工透析をする必要があります。

 

Dr.かづきちは疲れがピークに達し、急性扁桃炎になった時に血の混じった尿が出て、腎臓の働きが悪くなりました。

 

もう一つは、こころの不調とお話ししましたが、実は2つの不調があります。

 

一つ目はPTSDです。日本語では心的外傷後ストレス障害と言います。

事故や災害、暴力など、命の危険に晒されたりすると、こころが傷を負ってしまいます。すると、突然その出来事を思い出したり、眠れなくなったり、不安や緊張が続いたり、その出来事を思い出す場所を避けたりという症状が出てきます。また、傷ついたこころを守るために、感情や感覚が鈍くなることもあります。

これらのPTSDの症状は自分のこころを守るための防衛手段の一つと考えられています。

 

PTSDはどんな人でもなりえます。「心配性だからなりやすい」というわけではありません。

実は、知り合いの医師から「あなたが繊細だからPTSDになったんじゃないの?」と言われましたが、必ずしもそうとは言えないのです。(私はタフなメンタルと言われてきたので、「繊細だったっけ?」と考えてしまいました笑)

 

だから、PTSDになっても自分の性格が弱かったからと思う必要はありません。

 

二つ目は、うつ病です。実はPTSDはうつ病と合併しやすいのが特徴です。

tubu.7でもお話ししましたが、うつ病はエネルギー低下が原因です。

命の危険に晒されたとき、人はたくさんのエネルギーを使い自分を守ろうとします。その時に一気にエネルギーが失われると、後々生きていくためのエネルギーが枯渇してしまいます。

このためPTSDはうつ病と合併しやすいのです。

 

現在、Dr.かづきちはこれらの病気と共存しています。

次回の闘病日誌から、いよいよ私がどのように病気になり、今までどう過ごしてきたかについて書いて行こうと思います。

 

次回→事の始まり

 




 

参考URL

こころ耳 働くためのメンタルヘルス・ポータルサイト 厚生労働省

http://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad001/

知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス総合サイト 厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_ptsd.html

 

参考文献

ここが知りたい職場のメンタルヘルスケア〜精神医学の知識&精神医療との連携法〜 南山堂 日本産業精神保健学会編

内科学 第10版 朝倉書店 P1450~P1452

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