【tubu.12】漢方ってどんなもの?【葛根湯】

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12.漢方ってどんなもの?





( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

 

季節の変わり目には風邪をひく方も多いと思います。そのとき、漢方薬を飲むこともしばしばあるでしょう。

では、その漢方薬って、どんなものなのでしょうか?

医学部ではあまり漢方を習いませんが、ドラッグストアには漢方薬が並んでいますし、日常的に漢方薬が処方されることもあります。

 

今回は身近な漢方薬、葛根湯に焦点を当て漢方薬を考えます!




  1. 葛根湯の中身

    風邪で処方されることがある葛根湯

    ドラッグストアなどでもよく見かけます。

    「葛根湯」と書くので、「葛の根をお湯に溶かしたもの」なのでしょうか?

     

    いえ、実は葛根湯は7種類の生薬でできています

    葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)、桂枝(ケイシ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)の7つです。

     

    難しそうな名前ですが、そもそも葛根くずのことですし、桂枝とはシナモンです。大棗ナツメの一種、生姜は字のごとくしょうがです。芍薬なんて、お花です笑。

    なんだか、美味しいカレーを作る材料にも見えます。

     

    このように、葛根湯とは7種のミックス薬なのです。他の漢方薬も同様に、複数の生薬を混ぜ合わせて作られています。

  2. 葛根湯の効果って?

    では、上記で見た7種類の生薬はどのように働いて風邪に効いてくれるのでしょう?

     

    麻黄湯で有名な麻黄(マオウ)は、桂枝(ケイシ)と共に発汗を促します。汗をかくことで、解熱を促します。

    葛根は、頭痛・肩こりを和らげます。

    芍薬(シャクヤク)甘草(カンゾウ)は、筋肉の痙攣を和らげます。

    さらに芍薬は、汗のかきすぎを抑えてくれます。

     

    これらの作用をまとめると、葛根湯は自然に汗をかかず、頭痛や発熱、悪寒、肩こりなどのある人の風邪・鼻風邪・肩こりに使われるということがわかります。

     

    実際に漢方は、患者さんの見た目、脈、発汗、肌の状態、体力、症状の全体を考えます。そして足りない部分を補うように漢方薬を使用しているのです。

     

  3. 漢方と西洋医学の違い

    以上のように、漢方患者さんの見た目から漢方薬を選びます西洋医学の抗菌薬や血圧の薬などデータから薬を選択する方法とは異なっているのが特徴です。

    また、漢方薬身近にあるものを原料として組み合わせて使っています。これも、科学的に作ったケミカルな名前の西洋医学の薬たちとは大きく異なります。

     

    どちらがいいというわけではなく、お互いにいい面があります

    漢方薬で、自身の免疫力を補助し、西洋医学の抗菌薬で原因菌を倒す補助をすることもできます。

     

    漢方薬をきちんと理解すれば、病気と戦う選択肢も増えるのです。

     

    しかし、薬は薬。副作用のないお薬はありません。適切なポイントで使ってこそ役に立つものです。

     

    せっかくなら、漢方薬の知識も兼ね備えて診療したいですね。

 

参考文献

弁証図解 漢方の基礎と臨床(第8版) 三考塾  高山 宏世 著

弁証図解 漢方常用処方解説(第54版) 三考塾  高山 宏世 著

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