【tubu.14】医師として、患者として見た私のリハビリテーション【リハビリ】

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14.医師として、患者として見た私のリハビリテーション

1.医師としてのリハビリテーション

2.患者としてリハビリテーション




( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

 

前回は、リハビリテーション廃用症候群について説明しました。

 

私は医師としても、患者としてもリハビリの重要性を感じました。

そこで両者の視点からリハビリを考えたいと思います。




  1. 医師としてのリハビリテーション

    研修医になって、病院で研修があります。その時に最も印象的だったのは、作業療法士・理学療法士さんたちの研修でした。

    「入院患者さんにできるだけリハビリを勧めてください」

    当時の私は、リハビリは大事と頭では思いつつも、この一言の本当の意味を理解できてはいませんでした。

    そしていよいよ、患者さんを受け持ち始めました。はじめは、業務内容を覚えるので精一杯でリハビリのことを考える余裕はありませんでした。

    しかし、1ヶ月くらいして、自分に余裕が出てくると、患者さんとの会話の中であることに気がつきました。

    「普段家で家事をしていた患者さんが、入院すると全然動かなくなっている」

     

    家では、「家事をしていた」、「庭いじりをしていた」けれども、入院中はベッドの上でおとなしくしていると言う患者さんが多いのです。加えて、夜寝付けないという訴えが多いことにも気がつきました。

     

    ふと理学療法士さんに「リハビリを勧めてほしい」と言われたことを思い出しました。そこで、モノは試しと思い、内科入院中の患者さんにリハビリの処方してみました。

     

    すると、毎日ベッドで寝ているだけだった患者さんが、楽しそうにリハビリの部屋に通い始めました。さらに、理学療法士さんとの会話が楽しかったと笑顔が増えるようになりました。

    それだけではありません、患者さんは積極的に売店に行ったり、食堂に行ったりするようになったのです。また、夜も眠れるようになりました。

     

    私は驚きました。リハビリで身体を積極的に動かして、なんだか元気になる患者さんが多いのです。もちろん病気によってベッドの上でしか動けない患者さんもいるのですが、それでも少し手足を動かすだけで気分転換できる人が何人もいました。

     

    リハビリは日常生活を守るだけでなく、気分の転換になることを医師の視点から体験できた出来事でした。

     

  2. 患者としてのリハビリテーション

    闘病日誌にも書いていますが、私は腎臓の検査で入院しました。しかも、思いがけない出来事に見舞われ、1週間寝たきりとなってしまいました。

     

    入院中ようやく状態が落ち着いて、ようやくベッドから起き上がり動き出そうとした時、事件が起きました。

     

    身体が鉛のように重いのです。手足の関節にもロックがかかっているようで、思った方向に動きませんでした。

    久々にシャワーを浴びようとお風呂に向かったのですが、きつくてシャワーを浴びることもままなりませんでした。お風呂で足や手をよく見ると、筋肉がすごく落ちていました。

    この入院の中に体重は3kg落ちました。もともと痩せている方だったのですが、さらにガリガリになってしまいました。(元の体重に戻るまで10ヶ月かかりました。)

     

    まだ若くて、剣道で鍛えていたはずの私ですら筋力がここまで落ちていたのです。高齢者だったらもっと筋力が落ちてしまいそうです。

    寝たきりって怖いですね!

     

    私も入院中、自分でリハビリをしました。リハビリの処方箋は出なかったのですが、このまま動かないと家に帰れないと思いリハビリを始めました。

    最初は、部屋の中で家族と一緒に立ち上がる、座る、車椅子にうつることから始めました。そして、車椅子移動、手すりを使って歩く、食事を食堂でする…と少しずつ活動範囲を増やしました。

     

    付き添ってくれた家族がみんな医師だったので、私の症状を考慮して歩くルートや簡単なリハビリを考えてくれたりしました。(本来は主治医が考えるのかもしれません・・・笑)

     

    そしてやっと退院することができました。なんとか家まで自力でたどり着いたのですが、途中何度も休憩しました。もちろん荷物なんて持てませんでした。

    もしリハビリをしていなかったら、家までたどり着けなかったかもしれないと思うとなんだかゾッとします。

     


今回は医師として患者としての実体験から、リハビリの重要性についてお話ししましたが、いががだったでしょうか?

このようにリハビリは、予想以上に重要なものなのですし、医療従事者だけでなく全ての人に考えてほしいものです。

ご自身が必要な時はもちろん、大切な人が必要な時に力になれるかもしれません。

 

 

私の患者としての経験についてはまた後々、闘病日誌でお話しします。

参考URL

廃用症候群 公益財団法人 長寿科学振興財団

参考文献

その患者さん、リハ必要ですよ!! 羊土社 若林秀隆 編

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