【tubu.16】学問のすすめ【知は力なり】
16.学問のすすめ
前回→【tubu.15】子どもの「風邪薬・痛み止め」あなたはどう選ぶ?【解熱鎮痛薬の選び方】
( @∀@)
みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。
学生時代も、今も、医学書漁りが趣味のかづきちです。
医学書というと、普通の本に比べて割高です。
数万円する本も珍しくありません。
だから、医学生は医学書を買わないもしくは、買うのを敬遠する傾向にあります。
でも待って!
本こそ最高の自己投資です!
医学生の皆さんには医学書の素晴らしさを知って欲しい!
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素晴らしき医学書
例えば、私が愛用しているハリソン内科学。
内科学書のバイブルと言われ全世界で使われています。多くの内科医が愛用している書籍でもあります。
実は私、医学部3年生の頃、物は試しと思ってハリソン第4版を買ってみたのですがこれがなかなか面白い!
病気の説明、症状、治療というありふれた内容だけでなく、細胞レベルのメカニズムや生理学までも記載されています。
医学部では、医学部1・2年生で学ぶ細胞生物などの基礎と、医学部3・4年生で習う臨床がイマイチ繋がらないという声を聞きます。そんな悩みを解消してくれるのがハリソンです。
今まで、重要性がわからなかった基礎からしっかりとメカニズムが書かれており、病気の理解だけでなく、治療薬の選択理由までよく理解できます。
きっと、あなたの知識の幅を広げてくれますよ!
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けれど分厚さやお金が…
ただ、分厚い本に抵抗があるという人もいるでしょう。そんなときは電子版の書籍(洋書ですが)もあるので、試してみることをお勧めします。
もちろん図書館で読むのもOKですが、私の出身大学では貸し出しされてないことも多々ありました。
「せっかく読むなら、ストレスなく読みたい!書き込みたい!」そう思い私は、本を買うことをお勧めしています。
「高い本を買うためのお金はどうするかって?」
私は本の代金を賄うために、医学生時代、勉強して勉強して勉強しまくって、返済なしの奨学金をいただきました。
そこで、自己投資と思って、その奨学金を全て本につぎ込みました。
おかげで今の私があります。自己投資は成功だと勝手に思っていますがみなさんどう思います?
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安い本ってどうなの?
もちろん中にはお手頃価格の医学書もたくさんあります。具体的な名前はあげませんが、これらは簡単に流し読みするにはいいのですが、基礎が弱い点や大枠でしか考えていない点、分野ごとに分かれておりまとまりがない、などデメリットがあるものもあります。
シリーズものの場合は冊数が多く、量もかさばり、最終的に結構な額(ハリソン内科学以上)になることもしばしば。
また、参照した場合、医学部の教師陣が嫌な顔をしたり、笑われるようなものも存在します。
このようなことを考えると、一回の額としては高いものの、しっかりとした基礎と臨床を学べるハリソン内科学や内科学(朝倉書店)のようなものをおすすめします。
医学生の皆さん、部活・サークルの飲み会でバンバンお金を使うくらいなら、本に使ったほうがいいですよ!
そのお金、もったいない!!!
本で自己投資しよう!本こそ最高の自己投資!
以上、今でも、頑張ってお金を工面して、医学書を買い漁っているかづきちでした。
次回→【tubu.17】子どもを医学部に進学させたい、進学させるつもりのご家族へ【お願い】