【tubu.Ex1】医学生から始める診断推論!~おすすめの本の紹介~【臨床力をつける!】
医学生から始める診断推論!
前回→【tubu.23】研修医・医学生のための「雰囲気でわかる医学講座」~免疫編③~【補体について】
( @∀@)
みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。
もうそろそろ医学生の皆さんはOSCEに意識が向きつつあるんじゃないんですか?
医療系以外の人はOSCEって何ぞやと思うでしょう。
最近では医歯薬系の学生には問診・診察の実技の試験があり、それをOSCE(オスキー:Objective Structured Clinical Examination 客観的臨床能力試験)と呼んでいます。
このように、医学生が実際の診療に即した勉強をする機会が多くなっています。
しかし、実技を学んでいるものの、「実際に臨床の現場でどの診察を選択し、診断するのか?」ということを考えている学生はそう多くないように思います。
研修医・医師になったら、目の前の患者さんが「いまどんな状態・病気で、何が必要なのか」ということを考えて動かなければなりません。
こんなことを急に言われてもできませんよね。
そこで、医学生、特に臨床を学び始める3年生から診断推論を考えることをお勧めしようと思います。
お勧めの書籍は、
医学生からの診断推論 山中克郎


Dr.徳田の診断推論講座


の2点です。
どちらの本も3000円程度で購入でき、比較的お手頃です。
「診察からどのように、病気の診断を考えるか」ということについて書いてある本なのですが、それぞれに特徴があります。
山中先生の本は医師としての心構えから書かれています。意外にもこの心構えが、診断推論より大事かもしれないと思ったりもします笑。
徳田先生の本はシリーズ物です。他にもバイタルサイン講座、フィジカル診断講座などがあり、いずれも読みやすいです。ところどころに漫画調の部分があり、さくさく読めます。
医学部で、病気のことを勉強し始めたらまずこれらの本を買って、試しにパラパラ流し読みしてください。
もちろん始めはわからないことも多いかと思いますが、繰り返しパラパラとめくるにつれて少しずつわかることが多くなっていきます。
4年生の実技の試験対策で問診や身体診察の練習をするだけでなく、この診断推論まで考えられたら、あなたの5年生からの臨床実習は大きく変わること間違いなしです。さらに研修医になった時も全然違うことでしょう!
もちろん医学生だけでなく、研修医になってからもこの本は有用だと思います。
ということで、今回はオススメの本の紹介でした。
次回→【tubu.24】怪我した皮膚は、なぜ治ると硬くなる!?【ヒビ割れ・あかぎれ】