【diary6】Dr.かづきちの闘病日誌【腎生検前日】

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前回→5.不安、そして…



6.腎生検前日

いよいよ、明日が腎生検という日。私は入院しました。




入院手続きをして、病棟に着くと、まだ病室の準備中でした。

準備ができたら、私の病院職員用電話(PHS)に直接電話するから、それまで待って欲しいとのことでした。

仕方なく、PHSの電源をオンにし、自分の仕事用のデスクで待つことにしました。

 

すると、自分のPHSに電話がかかってきました。

 

「先生、患者さんのお薬の変更を…」

 

とても申し訳ない気持ちになりながら、私は答えました。

(心の中では、「前日に引き継ぎしていたはずなのに…」と泣いていました。)

 

「すみません。今日から私自身が入院します。お薬の件は上級医の先生にご連絡ください。」

 

「え!?そうなんですか!?お大事に!ごめんなさい!」

 

そういう電話が、複数回きました。

はぁ心苦しい…。早く病棟から電話が来ないかしら…。

 

やっと病棟から電話が来て、病室の準備ができました。結局、PHSは持っておいたほうがいいようなので、入院中も病室においておくことになりました。

 

さて、お部屋ですが…

自分が働いている病院ということもあって、人目のつかない個室に入院することになりました。

 

そこでまず取り掛かったのは、服・タオルの収納です。

 

腎生検では、腎臓をエコーで見ながら長い針でさします。

腎臓は血管の多い臓器なので、出血するリスクがあります。

そこで、背中から腎臓に針を刺した後、背中に砂袋を重石として乗せます。

そして、ほぼ丸一日寝返りが禁止状態。ベッドの上でずっと天井と向き合っていなくてはいけません。

 

そのため、物がすぐ手に取れるように配置しました。

 

まさか寝たきりが1週間以上になるなんて、この時は微塵も思っていませんでした。

 

この後、大きなエコー(超音波検査装置)と一緒に主治医と腎臓内科の医師(A先生)が二人でやってきました。

私の腎臓の位置をエコーで確認しながら、針を指す位置を油性マジックで背中に書いていました。

私の背中には大きなばつ印が書かれ、私はまるで銃の標的のようでした。

 

また、腎生検のための息止めの練習をしました。

呼吸で腎臓の位置が見えにくくなることがあるので、腎生検は患者の息止めが必要になります。

そのタイミングを主治医と合わせる練習をしました。

 

その日の夕方、主治医から腎生検の説明を再度受けました。

腎生検は血尿が出るリスクは1%、大事になるリスクは低いと言われました。

 

「今まで散々だったけど、主治医が腎生検のリスクは低いって言ってるし、むやみに心配しても仕方がないなぁ。

よし、腹をくくって、腎生検頑張るぞ。」

 

と思って同意書にサインしました。

 

そしていよいよ、運命の腎生検当日がやってくるのです。

 

次回→運命の腎生検




 

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