【だい6わ】こふみさんの探しもの【スローウォーク、スローライフ】
だい6わ:スローウォーク、スローライフ
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こんにちは、こふみです。
前回、私は「がんばらない」生活を送ることを選びました。
今回はその「がんばらない」取り組みについてお伝えしようと思います。
こふみちゃんとの出会い
「がんばらない」生活として、まず、通勤時の荷物を軽くすることにしました。
私の通勤バックには、水筒、お弁当、傘だけでなく、携帯電話の充電器、簡単な外傷の処置をするセットや市販の痛み止めの薬、防寒シート、歯磨き洗面セット、ドライフルーツの小袋など、防災グッズも入っています。
結構、重たいです。
また、帰宅時は、スーパーマーケットで、お惣菜や肉、野菜などを買い物をして帰るので、さらに重くなります。
これらの重たい荷物を、手で持つと、股関節にも荷重がかかるので、持たないためにはどうするか?
シルバーカーか、ショッピングカートか…
少し迷いましたが、通勤で電車を利用することもあり、小さめのショッピングカートにすることにしました。
念のため、折りたたみ式の杖も、用意しました。
ショッピングカートには、「こふみちゃん」と名前を付けました。「踏み(ふみ)足」を、「ちょっとだけ(こ)助けてくれる」という意味です。
以前の投稿にも、書いたことがありますが、私は、幼い頃から、「がんばらねばならない」に、ずっと縛られてきました。
誰かに助けを求めるのも苦手で、自分でがんばる方が、楽だと思っていました。
ショッピングカートの「こふみちゃん」と出会って、ひとりでがんばらなくていいんだと思うと、なぜかホッとして、つい、名前までつけてしまいました。
同じ場所、違う景色
さて、ショッピングカートの「こふみちゃん」と一緒に歩くようになって、えっ?と気づいたことがありました。
まず、物理的なことですが、同じ場所にいるのに、見ているものが違うことに気づきました。
例えば、駅では、つい、点字ブロックの切れる場所を探してしまいます。
私は、点字ブロックを越える際、振動が気になって、こふみちゃんを、ちょっと持ち上げます。
持ち上げると、こふみちゃんと荷物の重みが手にかかり、股関節にも負担がかかるような気がして、できるだけ避けたい。
点字ブロックの切れ目をいかに通り抜けるか、点字ブロック越えを極力減らすコースはどこか?
こふみちゃんと、一緒に通る道を探すことは、これまでのやり方ではうまくいかない時に、新たな道を探すことと似ていました。
スローウォーク、スローライフ
次に、精神的なことですが、こふみちゃんと一緒にボチボチ歩くようになって、イライラが減っていることに気づきました。
私は、仕事場でも、家庭でも、いつも何かに追われるように、バタバタ、イライラしていました。
がんばっても、がんばっても、心はおだやかになりませんでした。
痛みのために、ゆっくり歩く、こふみちゃんの力を借りることで、イライラせず、心おだやかに過ごせる。
なぜでしょう?
ゆっくり歩くと、時間もゆっくり過ぎていくのでしょうか?
ゆっくり動くと、アドレナリン(戦うときや逃げる時に出る神経伝達物質)の分泌量が減るからでしょうか?
がんばらないしあわせ、できないからこそ得られる心の安定。
宗教ではありませんが、神様から贈り物をもらった気分です。
幼い頃からこれまで、「がんばること」はいいことだと言われきました。
がんばっているのに、もっとがんばれ!と言われ、つらかったこともあります。
「がんばらないこと」がいいことだと、言われた覚えがありません。
しかし、こふみちゃんと出会い、スローウォーク、私なりのスローライフを送るなかで、「がんばること」も、「がんばらないこと」も、どちらも大切だと、今は思っています。
「がんばらないこと」も大切。
あなたが、それを選んでも、それは、その時、あなたができたベストの選択。
そんなことを、いつか、未来を生きる子どもたちにも伝えたいです。
ここまで、読んでくださって、ありがとうございます。
あなたにも私にも、心おだやかに過ごせる時間が増えますように。
では、次回もまた、私の探しものにおつきあいいただけるとさいわいです。