【tubu.32】みんな知ってる、だけど意外と知らない「がん」のあれこれ①【がんって何?】

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32.みんな知ってる、だけど意外と知らない「がん」のあれこれ①~がんって何?~

 




( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

がんの早期検診、早期治療、がん死亡率、がん対策基本法…

がんに関わる言葉をよく耳にすると思います。

 

現代に生きる私たちにとって、がん生きていく上で避けては通れない存在になっているような気がします。

 

しかし、がんってそもそもなんなのでしょう?

そういえば、という漢字で書いたり、腫瘍と言ったり、悪性新生物と言われたりします。

 

これでは、一体なんのことだかよくわかりません。

そこで今日はがん」が何者なのか考えます。




  1. 人は毎日生まれ変わる!

    がんのお話をする前に、まず人間のからだについて考えます。

     

    人間のからだは、数十兆個の細胞でできています

    (ほほう、全然想像できない数字ですが、あなたのからだはこれらの細胞でできています。)

     

    この細胞たちは、毎日死んでは、新しく生まれるというサイクルを繰り返しています。

     

    例えば口の中、皮膚の表面、腸の中、今まさに次々と細胞が死んだり、剥がれ落ちたりしています。

     

    そして、今ある細胞から、新しい細胞がコピーとして生み出され、次々に失われた分を補ってくれます。

    私たちの体は、次々と新しい細胞を生み出すことで保たれているのです。

     

  2. たまにコピーミスが生まれることも…

    さて、次々にコピーによって新しい細胞を生み出している私たちの体ですが、時にはコピーに失敗することもあります。

    そりゃ、からだ全体でたくさんコピーを作っていたら、時にはミスすることもありますよね。

     

    コピー失敗でできたミス細胞は、正常細胞と異なりきちんと働きません。

    (*ミス細胞とはDr.かづきちの造語です)

    むしろ、勝手に栄養を奪ったり、無秩序に不良品を増産したりなど、自分勝手に動きます。

    こんなことする奴がいたら、迷惑です。

     

    そんな時に働くのが我らがBDF細胞障害性T細胞(CD8T細胞:以下T細胞表記)!(tubu.25参照

    CD8T細胞

    BDFBody Defense Forces からだ防衛軍こと免疫のこと*Dr.かづきちのつぶやきの造語)

    からだ防衛軍BDF!

    コピーに失敗してしまったミス細胞をやっつけます。

     

    このT細胞のおかげで、コピーミスしてもからだの秩序が保たれているのです。




  3. コピーミスが増えすぎると…

    そんなT細胞ですが、ミス細胞が増えるスピードが上がったり、増えすぎたりすると対応できなくなります。

    するとミス細胞は自由勝手に生きるようになります。

    これらが、がん細胞と言われます。

     

    がん細胞は、自分の生きやすい環境を整えるために、勝手に血管を作ったり、栄養を奪ったりし始めます。からだの他の細胞のことなど無視です。

    さらに増えすぎたがん細胞は、血管やリンパ管を通って次々と別の臓器へも飛んで行きます

    そして、ついた先の臓器でさらに増えてしまいます。

    全く、迷惑な奴ですね。

     

    がんというのは、この自分勝手ながん細胞が増えた状態のことを指すのです。

     

  4. がんの中にはT細胞から逃げられる奴もいる

    がんは、もともと自分の細胞から生まれたものですが、コピーミスをしているのでT細胞に発見され撃退されます。

    しかし、がん細胞が増えていくうちに時に、T細胞の攻撃を受けないように変装するものがいます。

     

    このような変装をされたら、T細胞は手に追えません。

    どんどん自分勝手に増えていき、広がっていきます。


さてここまでで、がんは「自分の細胞から生まれたコピーミス細胞の集まり」ということはご理解いただけましたか?

次回は、「がん」「腫瘍」「悪性新生物」などの言葉の違いについてお話ししようと思います!

 

参考文献

こわいもの知らずの病理学講義 晶文社 仲野徹

エッセンシャル免疫学 メディカルサイエンスインターナショナル 笹月健彦 監訳

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