【diary7】Dr.かづきちの闘病日誌【運命の腎生検】
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7.運命の腎生検
いよいよ、腎生検当日。
まず、点滴が刺されました。しかし、そこから不運は始まっていたのでしょうか。
緊張で血管が縮んでいたせいか、針がうまく血管に入りません。
3回目か4回目でやっと点滴が入りました。
痛かった…。
そうこうしている間に、私の入院している個室のものが色々と運び出され、私につけられる血圧計などのモニター類、腎臓を見るためのエコーが次々運び出されました。
私はうつ伏せで、ベッドに横になり、背中から腎臓を刺されれるその時を待ちました。
いよいよ、主治医、腎臓内科の医師、研修医、看護師、検査技師が続々とやってきました。
主治医は昨日マークしたばつ印に沿って、エコーを見ながら指すといいました。
冷たいエコーのクリームが自分に塗られ、いざ緊張の腎生検。
まず、局所麻酔を皮膚から、奥にじんわりじんわり効かせていきます。
これが痛い。痛いんですよ。でも、その痛みなんて後でどうでも良くなります。
ようやく麻酔が効いたところで、運命の腎生検が始まります。
準備が整い、主治医の合図で息を止めると、一回目の針が私の腎臓を突き刺しました。
パスっ!と乾いた針の音がしました。
私は、うつ伏せで何も見えませんでしたが、あの針が貫通する感覚は独特でした。
パスっ!
2回目まで無事に終わりました。
そして3回目…。
パスっ!
その3回目が問題でした。それまでの2回とは異なり、なぜか尿道に激痛が走ったのです。
何よりもこれは痛かった。
パスっ!
そんなことに驚いている間に、4回目。
4回目も尿道に痛みが走りました。
何かおかしい。私はそう感じていました。
なぜ背中に針を刺してるのに、下腹部の尿道に痛みが走る!?
それでも私は冷静さを保つべく、腎生検ってこういうものなのかもしれないとどこかで言い聞かせていました。
腎生検自体はつつがなく(?)終わりました。
針で刺した後、主治医に傷口を押さえてもらい、止血が確認されました。
そして、傷口の上に砂袋を背中にくっつつけ私の長きにわたる仰向けタイムがスタートしました。
腎生検では、腎生検後しばらくして尿の色を確かめないといけません。
もし、尿が赤ければ、内部で出血があると判断されるからです。
さて、尿瓶で尿を取ろうとすると、尿が出ない。
まぁ、ベッド上で寝たまま尿を取るというのはなかなか難しいのですが…
なんだかおかしいのです。変な違和感…。
すると、またまた事件が起きます。
次回、腎生検2時間後に起きた異変についてお話しします。
次回→悲劇のはじまり