【tubu.35】風が吹けば足を痛がる?痛風の原因って?【プリン体?美味しそう】

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35.風が吹けば足を痛がる?痛風の原因って?

 




( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

 

冬が近づくと、空気が冷えてきて、時折吹く風が痛く感じることもありますよね。

これは誰しも経験したことがあると思います。

 

しかし、世の中には寒さなど関係なく、「風が痛い」と書く病気が存在します…。

 

そう、痛風です。

 

かつては「ぜいたく病」なんて呼ばれていたこともあるこの病気、そもそも何が原因で、どうなるものなのでしょう?

今回はこんな疑問にお答えします。




  1. 痛風ってなに?

    痛風になるとどういう症状があらわれるのでしょうか?

     

    まず患者さんがよく言われる言葉としては、

    「夜中に、足の親指の付け根に激痛が走る」

    「足の親指の付け根が腫れている」

    これが最も多い痛風の最初の症状です。

    そして、この痛みはおよそ1週間程度でおさまります。

    1週間で収まるなら怖くはないですよね~

     

    しかし、油断は禁物!!!先ほどのは書いてある通り「最初の症状」です。

    飲み過ぎ食べ過ぎなどで、また痛風の発作が起きてしまいます。

    これを繰り返すと、膝など他の関節も腫れるようになってしまいます。

    また、発作の間隔も短くなってきます。

     

    私の知り合いに、痛風の人がいるのですが、とっても痛いそうです…。

    ビールが飲めないと嘆いていました…。

     

    ん?ビール?

    そもそもなんで痛風って起きるのでしょう?

    ビールとの関連は…?

  2. プリン体が悪い奴?

    痛風になるから、ビール控えなきゃ。

    痛風になったら嫌だから、プリン体が少なめのビールを買おう。

     

    なんて言葉を聞きますが、どういうことなのでしょう…。

    「プリン体ってプリンの成分?」

    「なんかやわらかそうだし痛くなさそう」

    「というかプリンってなに?」

     

    実は、直接プリン体が悪さをしているわけではありません。

    とはいうものの、そもそもプリン体と言ってもいまいちピンとこないので、そこから説明していきます。

    デザートみたいな名前のプリン体

    美味しいプリン…ではなく、プリン体とは私たちの設計図DNA(核酸)を構成する要素の一つです。

    核酸が不要になると、プリン体は分解して捨てられます

     

    また、体の外からもプリン体がやってきます。

    例えばビール!プリン体がいっぱい含まれているものの1つです。

     

    ほほう、ビールがこういう風に関係しているのですか。

    けど、プリン体が直接悪さをしていないのなら、ビールをがまんする必要ないのでは?

    本当に悪い奴は誰なのでしょう?




  3. 真の原因は尿酸!?

    痛風の原因は、尿酸の塊(結晶)です。

    実は尿酸は、プリン体の成れの果てなのです。

     

    核酸が不要になったり、ビールを飲んだりでたまったプリン体が分解されると、尿酸になります。

    体の中で尿酸がたくさん作られてしまう(高尿酸血症)と、尿酸が塊となって関節に沈着します。

    すると、炎症が起き、関節が腫れ上がってしまいます。

     

    また、もともと遺伝的に尿酸の処理がうまくできない人もいて、その方々も痛風になることがあります。

    なので、今は「ぜいたく病」という考えではなくなりました。

     

    尿酸は普通、文字の通り尿の一部として外に捨てられます。

    しかし、尿酸が増えすぎると処理できなくなり、余った尿酸が関節に沈着して、痛風を引き起こすのです。

     

    沈着してしまうのなら、体の中で尿酸を分解して処理できないのかと考えてしまいますよね。

    残念ながら、人間には尿酸分解酵素がありません。

    だから、尿酸が増え過ぎたらどうしようもないのです。

     

    この尿酸の塊は、トゲトゲしています。

    関節というと滑らかで、動くときにスムーズに滑ってくれるものですが…もしトゲトゲが関節にあったらと考えただけで痛いし、とても動かせそうにありません。

     

    もとはプリン体とかいう柔らかそうな名前なのに、できるものはトゲトゲしい結晶なんて誰も思いませんよね。

    これならビールも控えたくなりますよね。

     

  4. 結晶が関節以外にもくっつく???

    尿酸の塊が関節にくっついて痛風が起きるとすると、体の他の部位にも尿酸の塊がくっつきそうです。

    その通り!

     

    実は、腎臓にもくっつきます

    腎臓にくっついて、腎臓を傷つけます。これによって、腎臓が正常に働かなくなり、機能が低下してしまいます。

     

    また、尿にたくさんの尿酸が捨てられると、尿酸結石の原因にもなってしまいます。

     

    尿酸の塊が、尿路に詰まってしまうことがあるのです。

    これは痛い。尿酸結石は超痛い!

    私は、腎生検の後遺症で血腫が尿管に詰まったことがありましたが、めちゃくちゃ痛かった!

    柔らかい血腫でもこんなに痛かったのだから、尿酸という硬い結晶が詰まったら、想像を絶する痛さだろうなと冷や汗が出てしまいます…。

     

    さらに、痛風患者や高尿酸血症の患者さんは、心臓や脳の血管に問題が起きることが多いのです。

    心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がります。とても危険ですね…。


以上、痛風とはなんなのかについて話しました。

よく聞く名前ですが、怖い病気ですよね~。

 

では、どうやって治療するのでしょうか?また、ならないためにはどうすれば?

次回は、治療と予防について話したいと思います!

 

参考URL

公益財団法人 痛風財団

http://www.tufu.or.jp/

参考文献

ハリソン内科学 第5版 p2285~p2287メディカルサイエンスインターナショナル 福井次矢 黒川清 監訳

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