【diary8】Dr.かづきちの闘病日誌【悲劇のはじまり】
前回→運命の腎生検
8.悲劇のはじまり
さて、腎生検の二時間後。
一生懸命、尿を出そうとするのですが…出ない!なんだか違和感があって変な感じがする。
「尿が出なければ、尿道カテーテルを入れましょう」
担当の看護師さんは、そう言いました。
私はそれだけは絶対嫌でした。
尿道カテーテル(尿カテ)とは、尿道・膀胱に管を入れて、尿を強制的に排出させるもの。
尿道の周囲の筋肉は、お年寄りになるとゆるくなってきますが、若者だとしっかりしまっています。
だから、カテーテルを入れるとき絶対、痛い…
嫌だよ…それだけは嫌だよ…
どうしても尿道カテーテルを入れたくないので、頑張りました。すると、なんとか尿が出たんです。
ん!?
色おかしくない!?見間違い!?
いや、そんなことない!
赤いよ!!!
めっちゃ、赤いよ!!!
このとき、私は全てを悟りました。
「あ、1%にしか起きない、血尿が起きた。」
「違和感の正体は、この血尿だ。」
「しかも薄い血尿ではない。結構、出血している色だ…」
「尿カテ確定だ…」
そして、看護師さんから一言。
「痛いと思いますが、尿カテを入れましょう。」
ああ、無情…。
このような血尿が出ている場合は、血の塊が詰まって尿が出なくなっては困るので、尿道カテーテルを入れます。
さて、いよいよ尿カテを入れることになったのですが…
痛い!入らない!!!痛い!!!めちゃめちゃ苦痛でした。
(今まで散々痛いのを我慢してきたのですが、この時はうめかずにはいられなかった!)
そして、痛みの末、尿カテが無事、留置されました。
するとたくさんの血尿が、管を伝って尿を貯めるバッグにたまりはじめました。
ああ、無情…。
尿カテが無事に膀胱の中に入ったのはいいのですが、ムズムズ気持ち悪い…。
ずっと尿の管が体の中にあるので、間違って管を動かそうなら、マジで痛い!!!
思い出すだけで、痛いです。一年以上経った今でも、尿道カテーテルが入っている痛みを思い出します。
あれれ、そういえば今回の話で血尿が出ているにも関わらず、主治医が登場していませんね。
次回の闘病日誌では、主治医が登場します。
そして、かづきちに次なる事件が起きます。