【diary9】Dr.かづきちの闘病日誌【ただ信じるのみ】
前回→悲劇のはじまり
9.ただ信じるのみ
前回、血尿が出て尿道カテーテルを入れられたかづきちですが…
主治医がやってきました。
曰く…
「出血しているようなので、このまま尿道カテーテルを入れたままにしましょう。」
「出血が止まらないようでしたら、造影CTを撮影しましょう」
「はい、わかりました。」
私は素直に答えました。
そして、出血した分の体液を補い、尿量を確保するために、生理食塩水の点滴が始まりました。
私は、何もいいわずに素直に指示に従っていました。
でも、心の中は、ぐちゃぐちゃでした。
え、造影CT!?
まってくれ、腎生検で造影CTって1%以下でしょ…。
もし、出血止まらなかったら、やばいじゃん!
最悪、手術じゃん!!!!
手術になったら、左の腎臓の機能低下の可能性は高い。しかも、悪ければ、左の腎臓摘出じゃん!
とまぁ、最悪な想像がぐるぐると頭を駆け巡るわけです。
そのとき、ハッと気がつきました。
そういえば、腎生検の3回目、尿道に痛みが走ったが…あれは針が腎臓の血管や腎盂を傷つけたからではないか?その痛みが尿道に放散したのではないか…。
あの痛みはきっと、腎臓の大事なところが傷ついた痛みだったのだろうと、勝手に納得してしまいました。
そんな、不慮の事故に見舞われながらも、この時の私は強かった…
「きっと、血尿も止まるだろうし、造影CTも受けなくて済むはず」
そして、必ず自分は大丈夫だと信じていました…。
そうするしか、心を保てなかったのでしょう。
この先さらなる悲劇が待っているとも知らずに…あはは。
次回→最初の造影CT