【だい11わ】こふみさんの探しもの【消えない病気】
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だい11わ:消えない病気
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こんにちは、こふみです。
今日も、私の探しものに、おつきあいいただきありがとうございます。
今回の探しものは、病気とのつきあいかたです。
Dr.かづきちさんも闘病日誌を書いていますが、私も慢性の「ある病気」と、30年以上つきあっています。
事の発端は、私が、大学1年生の時に急性虫垂炎(俗にいう「盲腸」)という病気で、手術を受けたことでした。
手術前の検査で、B型肝炎ウイルスに感染していることがわかり、大騒ぎになりました。
その当時、B型肝炎ウイルスの感染の原因としては、輸血、消毒が不十分な注射器や針を使った予防接種、感染者の母親から子どもへの感染など、いろいろな経路があると言われていました。
現在では、それらの経路を断つべく、輸血用血液の検査、使い捨ての注射器や針、子どもへのワクチン接種など、さまざまな対策が取られています。
私が手術を受けるとき、たまたま学会出張のため外科の医師が少ない日でした。そのため、手術は学生の講義が終わってからとのことで、手術まで何時間も待たされました。
途中で、虫垂がお腹の中で破裂したようで、手術後は、お腹にドレーンという管(お腹にたまった膿などを外に出す管)を付けられました。
ドレーンが入っていると、寝返りを打つことができません。かなり、つらかったことを覚えています。
寝返りが打てないと、睡眠が浅くなり、睡眠不足になります。
睡眠不足になると、精神的にもかなり弱ってきます。
病気になる前と、手術後で、カラダもココロも弱った状態では、ものの感じ方や考え方がかなり違ってきます。
その状態の私に、外科の主治医から衝撃の発言が…
「君は、B型肝炎だから。君みたいな人には、医学部を辞めてもらわないといけない。」
「結婚もできないし、子どもも産めない。」
医学部を辞めないといけない?えっ?
国立とはいえ、一浪して、サラリーマンの親に迷惑をかけたこともあり、目の前が真っ暗になりました。
外科を退院後、さっそく、紹介された内科を受診しました。
内科の主治医に、外科の主治医から医学部を辞めるように言われたが、どうしたらいいか尋ねました。
冷静に伝えるつもりでしたが、ボロボロと涙が止まらず。
ところが、内科の主治医がいきなり笑い出したのです。
「そんなバカなことがあるか。辞める必要はない。」
「外科の誰がそんなこと言ったんだ。ちゃんと勉強してから患者に説明しろと言ってやる。」と言われました。
内科の主治医には、学生時代ずっと診ていただきました。
おかげで、医師にもなれましたし、家族に病気をうつすこともありませんでした。
もし、みなさんが、一生治らないかもしれない病気だと言われたら、どうしますか。
病気と、どうつきあっていきますか。
次回、一緒に探してみましょう。