【tubu.41】これからが大切!インフルエンザの治療と予防【手洗い・うがいは重要】

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41.これからが大切!インフルエンザの治療と予防




( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

 

前々回前回と、3回にわたりインフルエンザシリーズを書いていますが、今回がいよいよ最終回!

今日のテーマは治療と予防です!

 

インフルエンザで私たちが使っているタミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビルなどの治療薬って一体どのようにインフルエンザを撃退するのでしょうか?

 

そういえば、インフルエンザのワクチンって毎年打たなければなりません。麻疹などのワクチンは一度打つと、しばらく打たなくてもいいですが、インフルエンザのワクチンを毎年打つのは一体なんででしょう?

 

そのような疑問にお答えするべく、今回はインフルエンザ治療・予防のポイントを紹介します。




  1. インフルエンザのお薬の仕組み

    インフルエンザウィルスは人間の細胞に侵入(図①,②)すると、その中で増殖(図③)します。

     

    そして、細胞から出て、次々と別の細胞に感染していきます。(図④)

     

    ということは、このインフルエンザウィルスが増える過程のどこかを邪魔すれば、ウィルスを撃退できそう…。

     

    そうなんです!

    実は、今よく使われているインフルエンザのお薬(タミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビルなど)は、新しく生まれたインフルエンザウィルスが細胞の外へ出ようとする(図④)のを邪魔します。

    すると、インフルエンザウィルスは、細胞の外に出られなくなってしまいます。

     

     

    このような、ウィルスはNK細胞細胞障害性T細胞(CD8T細胞)によって、侵入した細胞ごと処分されます。(tubu.22tubu.25参照

    *タミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビル:ノイラミニダーゼ阻害薬、ノイラミニダーゼを阻害することでインフルエンザウィルスが細胞の外に出られないようにする治療薬。ノイラミニダーゼはNのこと(tubu.39参照)。

     

    また、最近登場したゾフルーザという薬は、インフルエンザウィルスが増えるために必要なタンパク質を作るのを邪魔します(図③)。これによって、インフルエンザウィルスは増殖できなくなります。

     

  2. 治療のキーワードは「48時間」

    インフルエンザ治療薬の仕組みがわかったところで…。

    そういえば、「インフルエンザは症状が出てから48時間以内にお薬を飲もう」ということを聞いたことありませんか?

     

    実は、インフルエンザの治療薬は、一番効果を発揮する時間帯があります!

     

    インフルエンザウィルスが一番増えるピークは、咳やたんなどの症状が出始めてから48時間以内!

    この時間帯のウィルス増殖を防げば、インフルエンザウィルスの数を減らし、症状が軽く済む可能性があります。

    加えて、他の人にインフルエンザを移すリスクが減ります。

     

    そのため、発症後48時間以内にお薬を投与し、インフルエンザを撃退することが大切なのです。

     

    だからこそ、インフルエンザの症状が出たかなと思ったら、早めに病院に行きましょう!

     

  3. 注意したいインフルエンザへの対応!

    インフルエンザの原因はウィルスです。

    だから、細菌をターゲットとしている抗生物質はインフルエンザには効きません。

    「以前病院でもらった抗生物質が余っているから使おう」はNGです。

    きちんと病院で診断し、インフルエンザ治療薬を処方してもらいましょう。

     

    また、「解熱剤や咳止めを飲んで耐えていたが、症状がひどくなったので病院に行った」という方もいらっしゃいます。この方は、市販薬を飲んで頑張っていたそうなのですが…

    症状が悪化して病院にたどり着いた時は、既に症状が出始めて3日経っていたそうです。

    先ほど、紹介しましたが、インフルエンザ治療のポイントは発症48時間以内!

     

    この方には、残念ながらインフルエンザ治療薬の効果がなさそうです…。

    病院に行くのを我慢したため、かえって長い期間、インフルエンザの症状に苦しんだとお聞きしました。

     

    やはり、早め早めの受診を心がけたいですね!

     

    インフルエンザ治療のポイントは48時間!




  4. インフルエンザを予防しよう

    インフルエンザを予防したい!そのためにワクチンを打とう!

    というのはもちろん大切なのですが、その前にとても大事なことがあります。

     

    それは、手洗い・うがいです。

    tubu.40でもお話ししたように、インフルエンザウィルスは咳やくしゃみなどの飛沫の中に入り込み、次から次に感染していきます。

    そして、気道の細胞に感染します。また、手にもウィルスがくっつき、口の中に侵入する可能性があります。

     

    そこで、大切なのが手洗い・うがい!

     

    家に帰った時は、必ず手を洗い、うがいをすることで、口やのど、手についたウィルスたちを追い払うことができます。

     

    特に、うがいは15秒ゴロゴロするのをお勧めしています。

    実は、これは風邪を予防する上でも非常に重要です。

    私も、手洗い・うがいをするようになって、風邪が激減しました。

     

    さらに、くましゃんの場合、15秒間うがいをするようになって、風邪をひかなくなりました。それまで、年に何回も風邪をひいていたくましゃんですが、なんと一年以上も風邪をひいていません!現在も記録更新中です。

     

    加えて、私がお勧めしているのはマスクです!

    人混みでは、どこでインフルエンザをもらってくるかわかりません。特に、冬は空気が乾燥していて色々な病気が流行しやすいです。そこで、私は冬に出かける時は必ずマスクを着用しています。

     

    マスクは、菌やウィルスから身を守ってくれるだけでなく、保湿効果もあります。乾燥するとのどを傷める可能性があるので、マスクで保湿が有効です。

     

    毎日の手洗い・うがい、マスクは思った以上に有効です!

    ぜひ、15秒うがいにトライしてみてください!

     

  5. インフルエンザのワクチンを打とう

    そろそろ、今年もインフルエンザのシーズンがやってきます。

     

    私が住んでいる地域でも、既に学級閉鎖が出ており、先日ワクチンを打ちに行きました。毎年、この時期になるとワクチンを打っていますが、こんなに早く学級閉鎖の話を聞いたのは初めてかもしれません。

     

    そういえば、インフルエンザのワクチンって毎年打つ必要がありますね。麻疹や風疹などの予防接種は、一度打てば毎年打つ必要はないですが、なぜインフルエンザは毎年打たなければならないのでしょう。

     

    それはインフルエンザウィルスの性質に理由がありそうです。

     

    インフルエンザウィルスは、毎年毎年少しずつ変化しています(tubu.39参照)。

    また、年によってどのインフルエンザが流行るのかも異なります。あるときはH1N1のA型インフルエンザウィルスが流行ったり、あるときはB型インフルエンザウィルスが流行したり…みたいな感じです。

     

    そのため、毎年ワクチンを打つ必要があります。

     

    実はインフルエンザのワクチンは、その年に流行るであろう型をある程度予測して作られています。だから毎年、インフルエンザのワクチンを打った方が良いですね!

     

    ただし、インフルエンザワクチンを打ったからといって、必ずしもインフルエンザを100%予防できるわけではありません。

     

    私も、インフルエンザのワクチンを打っていましたが、国家試験の後にインフルエンザになってしまいました。

    このように、インフルエンザのワクチンを打っていても必ずしも、インフルエンザを防げるわけではありません。

    ただ、私はワクチンのおかげで、わりと軽症で済みました。本当にインフルエンザなんだろうかと疑うくらい、筋肉痛は少なかったです。

     

    インフルエンザのワクチンは100%インフルエンザを予防してくれるわけではありませんが、インフルエンザにかかりにくくし、インフルエンザになったとしてもひどくならずに済みます

    高齢者など、合併症のリスクが高い方には、特にワクチン接種をお勧めします!

     

    *インフルエンザワクチンの効果は、接種後2週間から約5ヶ月後までと言われています。打ってから、抗体ができるまでに2週間かかるので早めのワクチンをお勧めします。

     


以上、インフルエンザについてお話ししました!いかがでしたか?

 

ぜひ、15秒うがいを実践していただけたら幸いです!

 

今年はインフルエンザの流行シーズンが早いかもしれないので、ワクチンは早めに打っておいたほうが良さそうですね!

 

 

 

参考URL

インフルエンザ 変わる治療薬の市場―ゾフルーザがシェア拡大 タミフルには後発品登場

https://answers.ten-navi.com/pharmanews/14802/

中外製薬 インフルエンザ情報サービス https://influ-info.jp/faq/faq3.html

一般社団法人 日本臨床検査薬協会 インフルエンザ http://www.jacr.or.jp/topics/01influ/01.html

 

参考文献

戸田新細菌学 改定33版 南山堂 編集 吉田眞一

 

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