【tubu.42】あなたのすぐ近くにある、街中のバリアフリー【盲導鈴・点字ブロック】

いいねと思ったらシェア!

42.あなたのすぐ近くにある、街中のバリアフリー




前回→【tubu.41】これからが大切!インフルエンザの治療と予防【手洗い・うがいは重要】

 

( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

 

みなさん、駅や公共施設で「ピーン、ポーン」という音を聞いたことはありませんか?

 

私は、駅のホームでなる音くらいにしか思っていませんでした。

 

しかし、実はあの音には重要な意味があったのです。

 

今日は、街中のバリアフリーについてお話をします。




  1. 駅のホームで鳴る音の正体

    私は、毎月電車で病院に通っています。その時、必ず耳にするのが「ピーン、ポーン」という音。

     

    ある時、一緒に通院していたくましゃんから「駅のホームで聞こえるピーンポーンって何のためにあるのだろう」と聞かれました。

     

    確かにわからない…。

    何だか、ホームごとに違うタイミングで「ピーン、ポーン」という音がなっているみたいだけれど、一体なんだろう。

     

    そう思った私たちは、音源を探しました。

     

    すると、駅の天井でこのようなマークのついた音響機器を見つけました。

     

     

    何だか、視覚障害者のお手伝いをするマークのように見受けられます。

     

    そこで、家に帰って調べてみました。

    すると、この「ピーン、ポーン」という音の正体が判明しました。

     

    その名も「盲導鈴(もうどうれい)」

     

    実は、視覚障害者の方が、ホームの場所を知るために設置されているそうです。

     

    調べてみると、駅のホームごとに1台ずつ盲導鈴が設置されていました。また、どの盲導鈴も音を出すタイミングが少しずつ違います。

     

    おそらく、視覚障害者がホームの場所を確認しやすいようにタイミングをずらしてあるのでしょう。

     

    駅のホームの音の正体がわかりスッキリしました!

    私たちが気づかないところでバリアフリーが活躍しているのですね。

     

  2. 地面にある点字ブロック

    私の家の近くの歩道には、点字ブロックがあります。そこを歩いていた時、ふと思ったことがあります。

     

    「点字ブロックには点々と線状の模様があるけれど何が違うのだろう?」

     

    そこで、どんなところに点字ブロックがあるか、通院中に探してみました。

     

    すると…。

     

    歩道、駅の改札、ホーム、病院、公共施設など色々なところに点字ブロックがありました。

     

    実は、点々模様と線状模様の点字ブロックは意味が違うそうです。

     

    点々模様は、注意の意味があります。例えば、交差点や曲がり角に設置されています。

    線状模様の点字ブロックは、歩く方向に対してまっすぐであることを示しています。

    実際に画像でも、立ち止まるところには点々模様の点字ブロックが使われています。

     

     

    さらに駅のホームでは…

     

     

    何と合わせ技!点と線が合わさっています。

     

    どうも、列車側が点々、ホーム側が線状になっているようです。

    確かに、点々の意味は「注意」なので、そちら側に進むと危ないと教えてくれています。

     

    このように、街中には私たちの知らないバリアフリーがあふれています。

     

  3. バリアフリー化を推進する法律がある!

    そういえば、点字ブロックや車椅子駐車場などはどこも同じように設置されているけれど、何か統一された決まりでもあるのかしらとずっと気になっていました。

     

    実は、バリアフリー化の基準なるものが存在したのです!

     

    今回の記事を書くにあたり盲導鈴のことを調べているときに、バリアフリー新法なるものが存在することを知りました。

    これは平成18年に施行された法律で、正式名称は「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」と言います。

     

    この法律ができるまでは、施設ごとにバラバラにバリアフリーの整備がなされてきました。

    しかしこの法律では、バリアフリー化基準をもうけ、建物や公共交通機関加えて駐車場や都市公園などに基準に適したバリアフリー化を求めています。

     

    駅には「視覚障害者誘導用ブロック、視覚情報及び聴覚情報を提供する設備を備えること」を義務付けています。盲導鈴もこの一環で設置されているのでしょう。

     

    また、公共施設のエレベーター設置や、ノンステップバスの導入、車椅子専用駐車場の設置なども義務付けられています。

     

    そういえば、バスに筆談具が置いてありますが、あれも実はこの法律で義務付けられていることだったのです。

     

    知らないことばかりでした!

     

    確かに、この法律ができた時期から、駅のホームにエレベーターが作られたり、ノンステップバスが導入されたりすることが多くなったことを思い出しました。

     

    街には、まだ私たちの知らないバリアフリーがあるようです。引き続き探してみようと思います。

     


以上、街中のバリアフリーについてでした。

 

こんなにもたくさんのバリアフリーがあるのですね!

しかし、街中で、点字ブロックの上に自転車が置かれていたり、スロープに荷物を置いている人がいたり…。

せっかくのバリアフリー設備にも関わらず、きちんと利用できない状況になっていることがあります。

非常に残念でなりません。

 

この記事で、たくさんの人に気づいていないバリアフリーを知ってもらい、バリアフリーへの理解を深められたら嬉しいです。

 

次回→【tubu.43】お薬の値段が財布をいじめる?意外と差がある薬の値段【保険診療の偉大さ】

 

All about 住宅・不動産 https://allabout.co.jp/gm/gc/26984/3/

国土交通省 建築物におけるバリアフリーについて

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/barrier-free.html

国土交通省 バリアフリー新法の解説

http://www.mlit.go.jp/barrierfree/transport-bf/explanation/kaisetu/kaisetu01_.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください