【だい16.5わ】こふみさんの探しもの【「よくないこと」と「よいこと」】

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だい16.5わ:「よくないこと」と「よいこと」

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こんにちは、こふみす。

今日も、私の探しものに、おつきあいいただき、ありがとうございます。

 

さて、こふみさんの探しもの、初のおまけ編です。

 

「よくないこと」と「よいこと」

産業医として、面談をしているなかで、「よいこと」だけが起こってほしいと願い、「よくないこと」が少しでも起こると、考え方のクセが表面化する人たちと出会いました。

 

例えば、「よくないことが、この先もずっと続くに違いない」、「もっとよくないことが起こるにちがいない」と決めつける。

 

「よくないこと」で、頭がいっぱいになって、他のことができない。

 

さらに、「よくないこと」は、過大評価して、「よいこと」は過小評価するといった考え方のクセがある方もいました。

でも、「よいこと」ばかり起こることが、本当によいことなのでしょうか。

 

「よいこと」ばかりだとよくないこと

「よいこと」ばかり起こることで、逆に起こるよくないこととは、

 

  • 調子に乗って傲慢になる
  • 人の痛みやつらさがわからない
  • 「よくないこと」が起こった時にどう対処したらいいかわからない

 

このなかで、とくに「人の痛みやつらさがわからない」は、医療職として問題だと思います。

 

研修医のときに、同僚が患者さんから、「先生は、がんになったこともないのに、私の気持ちなんかわかるはずがない」と言われていた場面に遭遇したことがあります。

 

確かにその患者さんの言うとおりで、医師は、その患者さんの痛みやつらさそのものはわかりません。

 

とくに、研修医は、知識も技術も未熟で、経験も少ない。

 

それでも、患者がつらい気持ちでおられることは、わかります。

 

患者さんへの答えとしては、例えば、

 

「あなたのおっしゃるとおりです。

私は、あなたの痛みやつらさそのものは、わかりません。けれども、あなたがつらい気持ちになられていることは、私にもわかります。」

 

患者さんは、不安でいっばいになって主治医にきつい言葉を投げかけたのも知れません。

 

主治医であるあなたに、自分のことをわかってもらいたい気持ちの裏返しなのかも知れません。

 

「よいこと」ばかり起こるのも、「よくないこと」なのかもしれません。

 

それでは、「よくないこと」のつきあい方をまとめてみます。

 

反応はok

「よくないこと」が起こったとき、いやだなとか、つらいなと思いますが、それはストレスに対して自分を守る反応のひとつ。

 

つらいと思うのは、センサーがちゃんと反応しているということなので、大大丈夫だと思うと気が楽では。

 

「よくないこと」の意味づけ

「よくないこと」の中には、思い出すだけで、ココロがつぶれてしまいそうな、つらいこともあります。

 

例えば、命の危険が迫っている状況で、自分が無力であること感じた場合などです。

 

「よくないこと」は、思い出したくないこと、否定したいことかもしれません。

 

それでも、「よくないこと」はいつか自分の人生で役に立つ、この経験を、自分ため、他人のために役立てる日が来るかも。

 

ささやかな期待?希望?を持つ

 

ココロの引き出しのなかに、「よいこと」と「よくないこと」それぞれのスペースができるといいなと思っています。

 

実は、私は、「よいこと」と「よくないこと」のどちらもあって、バランスがとれるのだろう思っています。

 

「禍福はあざなえる縄のごとし」と言うことわざも、どこか通じるものがあるのではと、密かに思っています。

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

 

あなたにも、私にも、心おだやかに過ごせる時間が増えますように。

 

では、次回も私の探しものにおつきあいいただけると、ありがたいです。

 




 

参考

生きがいについて (神谷美恵子コレクション)

 

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