【だい20わ】こふみさんの探しもの【いろいろな医師との出会い】
前回→だい19わ:どんな医師に出会いたい?
だい20わ:いろいろな医師との出会い
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こんにちは、こふみです。
今日も、私の探しものに、おつきあいいただき、ありがとうございます。
前回は、どのような医師と出会いたいかというお話をしました。
今回は、私がこれまで出会った医師について、ご紹介します。
医学生の頃
医学生の頃は、医者の中で一番偉い人は、大学教授だと思っていました。
先程ご紹介したような、すばらしい医師もいました。
反面、大学病院に勤務する医師のなかには、医者の中で、自分たちが一番たいへんな仕事をしていると言う人もいました。
大学では、大学病院での診療だけでなく、研究や教育の仕事があります。
大学病院は、たくさんの医療職がいて、高度の医療機器もあり、他の病院や診療所では対応が難しい疾病の治療も行います。
そのような仕事をしている自負から、そのような発言が出たのかもしれません。
けれども、他の医療機関にも、すばらしい診療や、指導を行っている医師はいます。
また、医師の働く場所は、病院や診療所だけでなく、行政(厚生労働省や保健所など)や産業関係(産業医)など、いろいろあります。
それぞれの現場で、それなりに、仕事の苦労も、楽しみも、働き甲斐もあります。
それぞれの医師が、互いを尊重し、患者さんの治療や、地域住民・職員の健康のために働いているということを、医学生の時にもっと知る機会があればよかったと思います。
研修医の頃
大学病院で研修医として働いていた時、患者さんを「〇〇(病名)のケース」と呼んでいる先輩医師がいて、愕然としました。
患者さんを人間としてではなく、事例として見ているのかと、怒りを感じました。
大学病院では、研修医の頃から論文を書くよう指導され、また、多くの患者さんがいるため、患者さんの名前ではなく、病気の名前が出てしまったのかもしれません。
最も印象的だったのは、賢く、粘り強く、男性医師よりタフで、激務のなかでも、患者にも、後輩にもやさしかった女性の先輩医師です。
この先輩は、現在、教授になられていますが、相変わらず激務のご様子。
この先生の医局に所属している後輩の女性医師たちと、年1回会う機会があります。
みなさんの生き生きとした笑顔を見ると、私もしあわせな気分になります。
他にも、「世界の8本のメス」にも選ばれたことがある、神業のような手術をする医師との出会がありました。
何度か一緒に手術に入らせていただきましたが、その先生の手は、私と同じくらい小さいのに、早く、無駄なく動くことにびっくりしました。
同じ研究グループのトップの医師でしたが、仕事で困っている時、救ってくださり、私にとっても神のような先生でした。
病院で勤務していた頃
研修医を終了後、病院で勤務しました。
外科系の科で仕事をしましたが、そこの部長は、50代後半で、とてもスリム。実年齢より少し年上に見える医師でした。
私は、その先生に、一度質問したことがあります。
「私は、細かいことに気づくタイプで、心配性です。この科に向いているでしょうか。外科系は、もっと線が太い方が向いているのでは?」
部長先生は、
「細かいことに気がつき、心配性の医師は、手術でも、術後管理でも大きなミスをしません。大丈夫ですよ。自分もそれで30年、医療事故を起こさずに済みましたから。」と、少し笑顔で話されました。
また、先生は、医師研修を終了したばかりの私に、
「自分は超音波検査を、書物や研修会では勉強しましたが、直接、教育を受けたことがありません。これから少しずつ教えてください。」と言われました。
「医師は、生涯、学習を続ける職業」と言われますが、新米医師に頼むことができる先生の医師としての姿勢と、人間性の豊かさに、心を打たれました。
少し長くなりましたので、続きは、また、明日。