【だい23わ】こふみさんの探しもの【産業医ってどんな仕事?②】
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だい23わ:産業医ってどんな仕事?②
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こんにちは、こふみです。
今日も、私の探しものに、おつきあいいただき、ありがとうございます。
それでは、産業医の仕事の一端をご紹介します。
ある産業医の不安
過去に5年間程、従業員1000人以上の職場で、専属産業医をさせられた、いや、させていただいた(笑)ことがあります。
メンタルヘルス不調の職員や、その職場の方との面談が、専属産業医の仕事の半分以上を占めていました。
この時、悩んだことがあります。
私は、産業医ですが、精神科の診療経験はありません。
メンタルヘルス不調の職員と、どうお話ししていいのか、本人と職場に適切な助言ができるのか?
学生時代は、心療内科に興味を持っていたので、その関係の本を読んだことはあります。
医師免許取得後は、仕事で精神疾患の勉強会に週1回、3年間通ったこともあります。
産業医の資格取得のため、メンタルヘルスの勉強もひととおりしました。
それでも、精神科の臨床経験はなく、不安はぬぐえませんでした。
あなたも、新しい仕事を始めたり、部活の役員?になるなど、今までしたことがない役割を与えられたとき、自分に本当にできるのか、心配になったことがあるかもしれません。
そのようなときは、どう乗り越えて?乗り切って?こられましたか。
今、できることを。
ーメンタルヘルス面談ー
不安はあるものの、それでも仕事ですから、「今できることしか、できない」と腹をくくりました。
まずは、メンタルヘルス不調で面談に来られる職員の話を、しっかり聞くことにしました。
もともと、健康づくりに関わる仕事をしていたので、面談の始めは、食事や睡眠、運動、飲酒・喫煙などの生活習慣を聞くことにしました。
メンタルヘルス不調の職員は、面談に来たとき、かなり緊張しておられます。
いきなり、メンタルヘルス不調のことを聞くより、「最近、夜は、何時頃に寝ますか?」など、あまり考えこまないことから、ゆっくりとした話し方で聞いていきます。
相手がどのような回答をしても、いきなり指導したり、批判的な態度を取ったりせず、淡々と、おだやかに質問を続けます。
ただ、「喫煙していない」と答えらると、これまでのくせで「それは、いいことですね!」と、つい、うれしそうに言ってしまうことはありました(笑)。
次に、既往歴や治療中の病気がないかを聞き、それから、メンタルヘルスに関する症状や治療状況を聞くことにしました。
産業医ですから、何人くらいの職場なのか、どのような仕事をしているのか、仕事量や時間外勤務の状況、通勤手段やかかる時間、人間関係の負担などについても、質問します。
さらに、家族構成や、仕事以外の心配事がないかも、聞いていきます。
聞き落としがないよう、また、私以外の産業保健スタッフである保健師さんも、同じように聞き取りができるよう、簡単な質問票を作りました。
少し、長くなってしまいましたので、続きは、また、次の機会に。