【だい24わ】こふみさんの探しもの【産業医ってどんな仕事?③】
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だい24わ:産業医ってどんな仕事?③
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こんにちは、こふみです。
今日も、私の探しものに、おつきあいいただき、ありがとうございます。
産業医の仕事で、メンタルヘルス相談の話をしておりましたが、続きをもう少し。
メンタル不調の職員と、どうお話ししたらいのか、不安な中で産業医の仕事を始めましたが…
相談者から学ぶ
メンタルヘルス不調で面談にこられた職員の話を聞いていると、だんだん共通点があることがわかってきました。
そのひとなりにがんばりすぎて、働くエネルギーだけでなく、日常生活を送るエネルギーも低下していること。
そのため、眠れない、食べられない、頭が働かない。文章を読むとき、文字は追えるけれど、内容が頭に入ってこないなど。
エネルギーが低下しているので、医療機関を受診した方がいいという判断や、思い切って仕事を休む決断ができなくなること。
ひとりで抱え込むというか、ひとに話すことができない方も多いなどです。
メンタルヘルス不調で面談に来られる職は、私にとっては、いろいろなことを教えてくれる先生。
教科書では、具体的に学ぶことができない、メンタルヘルス不調になった本人でないとわからないことを、いろいろ学ぶことができました。
医療機関受診を勧める
〈初診〉
メンタルヘルス不調の職員の面談をしていて、精神科の医療機関受診をオススメする場合があります。
その頃、面談した職員から聞いた話ですが、精神科の診療所は、患者が多く、診察の予約がなかなか取れなかったそうです。
医療機関によっては、予約なしのところや、急患は優先して診てくれるところもあります。
そのため、初めて受診前する前は、まず、医療機関に問い合わせするように、オススメしていました。
診察にかかる時間ですが、初診の時は、30分くらい医師に診てもらえるけれど、それ以降は短時間のところもあるようです。
〈再診〉
ある職員は、再診で、医師から「前回から、お変わりありませんか」と聞かれ、「はい。」と答えたところ、
「じゃあ、前回と同じ薬を出しますから、1か月後に受診してください」と医師に言われ、診察が終了したそうです。
その職員は、一瞬頭が真っ白になって、医師に聞きたいことが、何も言えなかったとのことでした。
その方と、話して、「事前メモ作戦」を取ることにしました。
医師に聞きたいことは、受診する前に箇条書きのメモを作成。
受診時は、受付のところで、
「今日、先生にお聞きしたいことをメモにしてきました。先生にお渡しください。」と言って出す作戦です。
医療機関によっては、「診察の時に、医師に直接お見せください」と言われる場合もあるようです。
作戦を実行した職員から「成功です!」と報告いただいたり、「メモを作ったら、気持ちの整理ができて、メモなしでもちゃんと医師に話せました。」と、期待以上の成果?をあげる職員もいました。
一方、別の精神科病院を受診した職員は、再診のときに、医師から、症状に変化がないか、薬の副作用がないか、仕事や家庭生活で困っていることがないかなど、丁寧に聞かれたそうです。
「予約制ですが、こんなに時間を取ってもらっていいのかと思うくらい、話を聞いていただきました。」と報告いただき、私もしあわせな気分になりました。
また、精神科病院や診療所を受診するのをためらう職員もおられました。
その場合は、職員相談で週に1回来ていただいている精神科の嘱託医や、保健所で行われている(精神科医師による)無料相談をご紹介していました。
この相談では、精神科の医師に、精神科を受診した方がいいか、どのような治療が行われるのかを直接聞くことができます。
長くなって、しまいました。お話できていないところは、次回お話しましょう。