【diary15】Dr.かづきちの闘病日誌【辛かったら泣いていいんよ】
前回→束の間の平穏…?
15.辛かったら泣いていいんよ
前回は、平穏にリハビリや食事を工夫しながら、平穏な入院生活を送っていたのですが…。
今回は、またもや事件が起きます。
さて、週末になり、週明けには退院できそうというある日の夜19時ごろ…
何だか、お腹が痛いのです。
今までの痛みとは違って、明らかに腎生検で傷がついた左腎臓の真上が痛い…
これは何だかおかしいと思っていると、どんどん痛くなります。
あまりの痛みに冷や汗が止まりません。そのうち我慢できなくなり、ナースコールをしました。
痛み止めを飲みましたが、我慢できませんでした。
看護師さんも「危険!」と思ったようで、当直医に連絡し、緊急で再度、点滴を刺されました。
しかし、血管が細くなっているようで、なかなか針がはいりません。
当直の看護師さんが全員集まってきて、悪戦苦闘していました。
そうしている間に、痛みで意識が朦朧としてきました。
ここからはあまり覚えていないのですが、針を刺されながらベッドの上で泣き出したそうです。
「なんでこんな目に合わなくちゃいけないの…きついよ…。」
とシクシク泣いていたそう。
すると、看護副師長さんが私の顔をペチペチたたきながら、
「いいんよ、辛かったら泣いていいんよ。きついって言っていいんよ。」
と言われたそうです。
意識が朦朧としながらもなんとなく、「きついって言っていいんよ」という言葉が聞こえてきて、とても安心した記憶があります。
そして、やっと、針が入って痛み止めの注射を打たれました。
気がつくと、痛み止めのおかげで痛みが治まっていました。
しかし、この痛みが、再出血によるものかもしれないと当直医は判断しました。
そこで、また造影CTを撮ることになりました。
1週間も経たないうちに、また造影CT…。
幸い(?)、意識が朦朧としていて、何が何だかわかりませんでした。
とりあえず、造影CTの同意書は母が書いていたようです。知らなかった…。
騒ぎを聞きつけて、外に出ていたくましゃんが急いで病院に戻ってきました。
そして、くましゃんがベッドを押して、二度目の造影CTに向かうのです。
次回→沸き上がる期待は…