【だい30わ】こふみさんの探しもの【職場のストレスを知る方法③】
もくじ!
前回→だい29わ : 職場のストレスを知る方法②
だい30わ:職場のストレスを知る方法③
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こんにちは、こふみです。
今日も、私の探しものに、おつきあいいただき、ありがとうございます。
前回は、ストレスチェックのお話をしました。今回は、その続きです。
ストレスチェックで、色々な人が気になっている点を中心に書いてみます。
本当のことを書いて大丈夫?
ストレスチェックに、自分の本当の気持ちや状態を書いて、上司に見られたら、降格させられたり、いやがらせをされたりしないか心配になる人がいるかもしれません。
でも、大丈夫です!
個人のストレスチェックの結果は、本人と産業保健スタッフ(産業医や保健師)しか見ることができません。
事業者※は、個人のストレスチェックの結果を見ることができないのです。もちろん、上司も見ることができません。
※事業者とは、労働者を雇っているひと、もしくは、そこの事業所の責任者(所長など)
(ただし、職員本人の同意があれば、事業者はストレスチェックの結果を知ることができます。)
産業医面談と勧告
労働者は、ストレスチェックの結果、高ストレス状態で、希望すれば、産業医面談を受けることができます。
「産業医面談」と言うと、緊張される人もおられるかもしれませんが、産業医と会って、メンタルヘルス不調かどうかみてもらい、相談にものってもらえると考えていただければ。
面談の結果、産業医は、事業者に勧告をします。
勧告の内容としては、これ以上疲労しないように時間外労働をしばらくさせないこととか、時間外勤務は月何時間以内とすること、この仕事にはしばらく就かせない・配置転換が必要とか、医療機関の受診や休業(病気休暇や休職)必要とかなどです。
私の場合は、面談した職員の方に、「事業者には、これをお伝えしようと思っていますが、よろしいですか?お伝えすることで、困ることがあれば教えてください」と
お話して、必要があれば、微調整しています。
職場全体のストレスプロフィール
ストレスチェックで、職場全体のストレスの状況がわかります。
ストレスチェックの結果をストレスプロフィールといいますが、職場全体のストレスプロフィールを分析していきます。
基本的には、仕事量と仕事のコントロール(裁量)、職場の支援(上司の支援や同僚の支援)で、職場の総合健康リスクを見ていきます。
総合健康リスクは、数値化されており、標準集団*の100より高ければ、健康障害が起こるキケンが高いということです。
(*標準集団とは、ストレスチェックの研究で対象とした、全国3万数千人のこと)
例えば、総合健康リスクが120ならば、健康障害を起こす人が、20パーセント多くなるキケンがあると判断します。
さらに、職員が働き甲斐を感じてイキイキ働いているか(ワークエンゲージメント)や、組織のイキイキ度(職場の一体感)を図る指標もあります。
ストレスプロフィールと衛生委員会
職場のストレスプロフィールは、職場の衛生委員会※などで検討されます。
※衛生委員会とは、労働者の健康障害の防止や、健康増進のために、労働者と使用者のそれぞれの代表からなる組織。労働安全衛生法第18条に規定されている。
衛生委員会には、産業医も出席します。
衛生委員会での検討のポイントは、「職場の弱み」と「職場の強み」のどちらも考えることです。
「職場の弱み」とは、改善すべき点。例えば、仕事量が多いと感じているひとが多い※など。
(※例えば、上司は、仕事量が多いと思わなくても、部下は仕事量が多いと思うことがある。つまり、ストレスチェックは職員がどう考えているか主観をはかるもの)
「職場の強み」とは、良い点。例えば、同僚の支援はあると考えているひとが多いとか。
「職場の強み」を伸ばし、「職場の弱み」を改善していく。
産業医は、事業者に勧告することができますが、衛生委員会も、事業者に職場改善のためにどのような対策が必要についての意見を述べることができます。
職場改善対策を進めていくポイントは、事業者だけが何か対策を打つではなく、職員も一緒になって対策を進めていくことです。
今回は、ストレスチェックのお話をしました。いかがでしたか?
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
あなたにも、私にも、心おだやかに過ごせる時間が増えますように。
では、次回も私の探しものにおつきあいいただけると、ありがたいです