【tubu.57】医師国家試験ってどんな試験?②【どんな勉強をすればいい?】

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57.医師国家試験ってどんな試験?②

 




( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

 

前回は、医師国家試験がいかに過酷な試験かというお話をしました。

勉強量が半端ないというお話もしました。

(詳細はこちらから→【tubu.56】医師国家試験ってどんな試験?①【400問耐久レース】

 

今回は国家試験に向けてどう勉強するかについて考えたいと思います。




  1. スタートは入学時!

    さぁ「大学入試が終わってようやく医学部に入学した」とします。

     

    多くの学生は、医学部に入ったことで満足して、浮かれがちです。

     

    いやいや、そこで気を抜いてはいけません。大学合格は通過点です!

    大学入学とはこれから続く、「一生勉強」の世界に足を踏み入れただけなんです。

     

    医学部って大学受験よりも勉強が必要なんですよ!

    医師って一生勉強なんですよ!

     

    勉強が嫌いな人には、医学部はおススメしません(勉強嫌いだからツラかったbyくま)

    入っても、ただ苦痛だと思います。

     

    ということで、医学部では、国家試験に向けてまず入学と同時に勉強するクセをつけていく必要があります。

     

  2. 医学部は試験だらけ、「勉強の基本」を身につけよう

    医学部は低学年からとてもたくさんのテストがあります。

    毎月、毎月、テスト・テスト・テスト…。次々にテストが押し寄せてきます。

     

    そのうち1つでも単位を落としたら留年というシステムの大学が多いようです。

    しかも、優しいテストなのかというと決してそうではありません。

     

    医学は日々進歩していて、最近では再生医療や新規の薬剤など、次々と新しいものが生まれています。

    これに伴い勉強量も増大!!!複雑さもアップ!!!

     

    人の命に関わる仕事なので、細かく、正確に知識を身につけなければなりません。

     

    ただ、過去問をやっておけば、テストにはなんとか受かることはできるかもしれません。

     

    しかし、ここで大問題が…。

    過去問に頼ってしまうと、記憶が定着しないのです。

    もちろん、次から次に押し寄せるテストに対して時間がなくなってしまうケースもありますが、それでも出来る限りしっかり授業を聞いて教科書を読む必要があります。

    これは、勉強の基本かもしれませんが、意外にも身についていない医学生がいるのが現状です。

     

    そして、勉強グセが身についていないまま、6年間を過ごすと、もしテスト地獄を無事クリアできたとしても知識が穴ポコだらけになります。

     

    実際、過去問だけしかしなかった人と、教科書をきちんと読んでいる人では医学部6年間でかなりの差が出ます。

    これでは、正確で膨大な知識が要求される医師国家試験に太刀打ちできません。

    勉強グセができていないことは、医師国家試験に直結する大問題なのです。

     

    次々とテストがある医学部、せっかくならそのテストを最大限利用して国家試験のための知識を蓄積していってください。




  3. 勉強の基本は低学年にアリ!?

    さて、今までは勉強グセを身につける必要性を説きましたが…。

    今回は、勉強内容に触れてみようと思います。

     

    医学部の勉強は量が多く、次々に詰め込むために、それに伴い次々に覚えた知識が抜け落ちていきます。

    これを出来る限り、予防し、知識の定着を図ることが医学部の勉強のキモになるでしょう。

     

    そのためにはどうするか???

    それは「基礎」を大切にすること!!

     

    医学部では、1〜2年生の間に、身体の解剖や、細胞内外のものの移動、栄養の取り込み方など、基本的な事項を勉強します。これが「基礎」です。基礎医学とも言われています。

     

    これを土台として、3〜4年生で病気になると身体がどう反応し、どのように検査・診断・治療を行うかという応用、「臨床」を学びます。

     

    時に、「基礎医学はつまらない」という医学生がいます。

    私が医学部1年生だった時にも、「基礎なんてどうでもいい、早く臨床が勉強したい」「こんなこと(基礎)を勉強するために医学部に来たのではない、臨床勉強してなんぼ」という謎発言をする学生がいました。

     

    確かに、医師にとって、「臨床」の知識はとても大切です。

    しかし、身体の基本的な仕組みである「基礎」がわかっていないと、「臨床」の勉強が身につきません。

     

    そもそも病気とは「身体の異常」を指します。

    身体の正常がわかっていないのに「これは異常」と判断できるわけがなく、これでは病気か否かを診断できません。そのため、「基礎」ができていなければ、せっかく「臨床」の勉強しても、ただの知識の暗記になり、どんどん知識が抜け落ちていくのです。

     

    逆に、「基礎」がわかっていると、「臨床」を学んだ時に知識同士が次々に繋がっていき、理解も深まります。(これがたまらなく楽しい!)

     

    せっかくなら、低学年のうちから、しっかり勉強して、国家試験直前にゆとりを持てるといいですね。

  4. 5・6年生の実習で何を見る?

    医学部では5・6年生で臨床実習があります。

    臨床実習では、学生が実際に病院で患者さんを診察したり、カンファレンスに参加してしたりして、いろいろな医師の業務を学びます。

     

    最近の国家試験では、この実習で「きちんと見学したか」を問うケースが多いです。

     

    例えば、こんな問題↓(106回F15より)

     

    Q輸液セットの写真を次に示す。

    各部の操作・機能の説明で正しいのはどれか。

     

    a ①:キャップを外して静脈を穿刺する。

    b ②:急速輸液の場合に圧迫を繰り返す。

    c ③:輸液の流量を調節する。

    d ④:薬剤を輸液ボトル内に注入する。

    e ⑤:刺入後に翼状部分を取り除く。

     

     

     

    これは点滴キットの組み立て方の問題です。

    こんなの実際に見て触っていないとわかりません。

    このように、実習で「きちんと見学したか」が問われる問題が出題されます。

     

    特にこのような実習関連の問題は、必修題でよく出題されています

    机上の勉強だけでなく、臨床実習で見て感じて学ぶことも重要な要素なのです。

     

    実習で、機会があればどんどん参加して、経験を積みたいものですね。

    時に、実習の時間に過去問を解いている人もいますが、実習こそ勉強のチャンスなのに、もったいない…。

     


以上、医師国家試験対策にどう勉強するかというお話でした。

 

ただ、一般的に言われている勉強法について書いただけに見えると思いますが、これが結構大事なのです。

意外と身についていない学生は多いです。

 

ああ、損してますよ…もったいない。

最後に、勉強が嫌いな方には医学部はお勧めしません。




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