【diary22】Dr.かづきちの闘病日誌【これから、一緒に】

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前回→長い永い、1日の終わり




22.これから、一緒に

 

「気がつくと朝だった…目の前には真っ青な顔をしたくましゃんがいた…。」

 

 

前回、緊急手術が終わり、無事病室に戻ってきた私。

手術の後、すぐに眠ってしまいました。

母が付き添いで、一晩中、血栓が尿道カテーテルにつまらないように、カテーテルを指で押していてくれました。

一方、くましゃんはその日、当直で一晩中病院にはいましたが、あまりの疲労でフラフラとしていたそうです。突然、自律神経失調の症状が出て、手足がしびれたり…あまりにもひどい状況だったので、上級医の先生から休むように言われたとか…。

 

 

今回は、手術翌日の朝のお話。




 

ギュ〜、ギュ〜。

 

私の意識は、右手の痛みとともに戻り始めました。

私の右手には血圧計が巻かれ、何度も測っているようでした。

 

意識がはっきりとしない私、目を開けようと思っても全然体に力が入りません。

遠くでぼんやりと、母とくましゃんの声が聞こえています。

 

くましゃんはどうも焦っているようでした。

 

右手の血圧計が外され、左手に再度装着されます。

血圧が何度も測られているようで、腕が痛い…私はそう思っていたのですが…。




実は、この日の朝、とんでもない出来事が起きていました。

心拍数は110回/分なのに、血圧が80/48mmHgしかなかったのです。

顔色も悪く、手足も冷たく、明らかにショックと言われる危険な状態でした。

しかし、こんな状態にも関わらず、スタッフは誰もこない…。

 

この数値を見たくましゃんは、焦って何度も血圧を測り直していたのです。




さらに、実はこの時とんでもないことが起きていました。

私が、「もうちょっと生きたかったな。くましゃんと色々したかったな…。」というとんでもないことを口走っていたというではありませんか!!!(私は記憶にございません)

 

くましゃんは、これは命が危ないと思い、非常に恐怖を感じていました。

そして、血圧がこんなに低いにも関わらず、スタッフが誰も様子を見にこないことに憤りを感じていました。

 

くましゃんは、とにかく血圧を上げることを考えました。

そこで、かづきちの顔をビシバシ叩き始めました。

「かづきち、『色々したかった』じゃなくて、これから色々するの!生きるの!!!」

 

ビシバシ叩かれて、私は突然スイッチが入ったのでしょうか、突然目を開け「そう生きるの。これから色々するの」と言いました。

それまで朦朧としていた私の意識は、くましゃんのビシバシで、いきなり目覚めたようです。これは、私の記憶にもはっきりと残っています。




すると、血圧が少し上がり始めました。

「私、頑張る」

その言葉が聞けて、くましゃんは非常に安堵しました。

 

そしていきなりキリッと目を見開いて、

「勝つ!勝つんだ!」

と、私は言い始めたんだとか…笑

 

このあと、点滴から輸液を大量に流し続けたので、私の血圧は血圧は少しずつ改善していきました。

結局、輸血の出番はありませんでした。

ああ、よかった…。

 

 

後に、この日のことをくましゃんは「血圧を見て恐ろしかったが、かづきちが『生きる』と言った瞬間に血圧が上がり始め、本当に病は気からなんだなと思った」と言っています。

 

 

しかし、この日の朝、まだまだ私の心が痛くなることが続きます…。




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