【diary24】Dr.かづきちの闘病日誌【血塊とシリンジとくましゃん】

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前回→出血の行方

 

24.血塊とシリンジとくましゃん

前回、二度目の緊急手術をなんとか回避することができた私ですが、今回も次なる試練が襲い掛かります。

 

今回は看護師のFさんと、くましゃんが活躍します。

 

前日、緊急手術を受けたものの、二度目の緊急手術になる可能性があった私ですが、なんとか二度目の緊急手術は回避できそうな運びとなりました。

めでたしめでたし…と思いきや、次なる試練がやってきます。

 

それは、尿道カテーテルの詰まり!!

 

実は昨日、腎臓から大量に出血したため、膀胱の中は血まみれになっていたのです。

 

そして、その血が塊となり、尿道カテーテルを通って、外へ出てきていました。

しかし、血塊には大きなものもたくさんあります。

案の定、血塊の一部が血栓として、尿道カテーテルに詰まってしまったのです。

 

そういえば、闘病日誌12【血腫と尿カテと私】 で、腎生検直後の出血でカテーテルが詰まってしまい、膀胱タンポナーデという恐ろしい事態になったことをみなさん覚えていますか?

 

今回も同じような感覚に襲われました。

 

なんか、ちょっぴり尿意を感じる…。

 

気がつくと、尿道カテーテルから出てくる尿量が減少…代わりに血の塊がくだけたものがポロポロと、崩れ落ちていました。

 

やばいこのままだと完全に詰まるかも!!!!

 

くましゃんと私はあわてました。

 

そこで、尿道カテーテルをつまんだり、曲げたりして、圧を加えました。

交代でひたすらこの作業を繰り返しました。

すると栓になっていた血塊が外れたのか、カテーテルの詰まりが解消して、尿がカテーテルを通って出てくるようになりました。

しかし、とうとう、つまんだり曲げたりだけではどうしようもない状況になってきました。

そこで、医師の指示で、膀胱を洗浄することになりました。

 

尿道カテーテル横の管から水を入れて、膀胱を洗おうという試みです。これで、詰まっている血栓が少しでも出てくれれば…と期待していました。

 

この担当をするのは、看護師のFさんです。

私の急変当日も、頑張ってくれた看護師さんです。

 

Fさんが早速、カテーテルを使って膀胱に水を入れます!

そして、注射器(以後シリンジ)を引くと、たくさんの血栓がゴロゴロ出てくるではありませんか!!!

 

いったいどれだけ詰まってたのだろう…。

 

そう思っていた矢先、膀胱に痛みが走りました!

私「痛い!」

これにはFさんもびっくり!

Fさん「どうしました!?」

 

どうも吸引する力が膀胱にかかりすぎて、痛みが出たようです。

何度も繰り返したところ、どの程度の力で水を入れたり、引いたりすればいいかがお互いに分かってきました。

 

その後は、Fさんと息を合わせて膀胱洗浄を繰り返しました。

 

次の日の朝まで、時間をあけて何度も膀胱洗浄を繰り返しました。もちろん夜中も…。

 

膀胱洗浄の合間は、ひたすらくましゃんが、つまらないようにカテーテルを曲げたりつまんだりしてくれていました。

 

結局、朝までに、両手のひらいっぱいくらいの血栓を洗い出しました!

Fさん、くましゃん本当にありがとう!

今回は膀胱タンポナーデにならなくてよかった…。

 

しかし、血栓はまだまだありそうです。

いつまでこれを繰り返すのか、心配していた矢先、腎臓内科の部長が次なる一手を打ちます。

 

 

次回、まさかの転院搬送。

 

次回→まさかの転院搬送

 

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