【diary25】Dr.かづきちの闘病日誌【まさかの転院搬送】
25.まさかの転院搬送
緊急手術後、未だ尿道カテーテルから、血の塊が出つづけている私。
膀胱洗浄で、血塊を洗い出しながら、これがいつまで続くのかと不安に思っていました。
今回は、腎臓内科の部長が打った次の一手をご紹介します。
さて前回、看護師のFさんと息を合わせて膀胱洗浄を繰り返していました。
丸一日膀胱洗浄をしても、血塊はまだまだ膀胱の中にありそうな感覚があります。
このまま、血塊がなくなるまで膀胱洗浄を続けるのか…。
尿道カテーテルを入れたままなんて考えたくもないぞ…。
尿道カテーテルが入っている間は、体の動きが制限され苦痛です。
しかも管がずれると痛みを感じたりします。
どうやったら抜いてもらえるのか…そう考えているときに腎臓内科の部長が部屋にやってきました。
「今日の午後から、近くの泌尿器科病院で膀胱内にカメラを入れて、血塊を全部取り除いてもらうことにしたから」
なんと、いきなり、近くの泌尿器科病院に病院所有の救急車で搬送されることになったのです。
実は、私が入院している病院には泌尿器科がありません。そのため、病院内で膀胱内の様子を観察することができませんでした。
そこで、部長はなんと近くの泌尿器科に私を搬送し、そこで膀胱内にカメラ(膀胱鏡)を入れることになったのです。
これには私もびっくり!!!
腎臓内科部長の素早い対応に感謝しました。
一方で、尿道カテーテルを入れた時の激痛を思い出し、膀胱にカメラを入れる時どんなに痛いのだろうかと不安になりました。
それからしばらくして、看護師さんがぞろぞろ病室にやってきて、緊急搬送の準備が始まりました。
複数人で私を抱え上げ、病室のベッドから救急車専用のベッドに移され、ベルトで固定されます。
救急車専用のベッドは、普通のベッドよりも高く、狭いので、固定されているとはいえとても怖い…。
さらに、これから搬送先でどんな処置があるのかと思うと不安で心がいっぱいでした。
でも、これで尿カテから解放されるかもしれないと思うと嬉しくてたまりませんでした。
救急車専用ベッドが移動する最中、ナースステーションの看護師さんたちが「いってらっしゃい」と声をかけてくれました。私も「いってきます」と返事をし、覚悟を決めました。
こうして付き添いをしてくれる腎臓内科のN先生と一緒に、病院運転手さんが運転する病院救急車に乗り込みました(乗せられました)。
そして、救急車はゆっくりと動き出します。
これから、私はどうなるのか…。
次回→どうして空は青いのか