【diary26.5】Dr.かづきちの闘病日誌【番外編3:私とリハビリ1】

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番外編3:私とリハビリ1

闘病日誌26でようやく尿道カテーテルから解放され、いよいよ退院に向けて動き出します。

 

しかし、ほぼ2週間にわたって寝たきりだったので、筋肉は瘦せおとろえてしまいました。

背筋や足がびっくりするくらい細くなっていました。

入院時と比較すると、なんと4キロ以上も体重が減ってしまいました。

 

そこで、私はリハビリを始めます。

 

今回は、どんなリハビリをしたのか、リハビリ中にどんな気持ちだったのかをご紹介します。

 

・部屋の中をなんとか移動するので精一杯

さて、転院搬送から帰ってきた日からリハビリは始まります。

 

部屋に帰ってきて、トイレに行こうと思い、ベッドから自力で立とうとしました。

しかし、立つのがやっとで全く前に進めません。

仕方がないので、母に手を引いてもらいながら部屋のトイレにヨチヨチ歩きで向かいました。

 

トイレに座るのも苦痛でした。足腰に力が入らないため、ズボンを下ろすことも難しかったのです。

なんとかよろよろしながら、トイレに座り込みました。

 

再度立ち上がるときは、手すりにつかまり、やっとのことで立ち上がってベッドに戻りました。

 

たったこれだけで、息切れをしてしまいました。

 

・シャワーを浴びよう

ようやく尿カテが抜けた日の夜、久々にシャワーを浴びようと思いました。

フラフラしながら、母に手を引かれ、室内のシャワールームに向かいます。

しかし、長時間立っているのなんて無理です。

 

そこで、膝をついてしゃがみこみシャワーを浴びました。

シャワーは体力を使い非常に辛かったですが、久々にスッキリして幸せでした。

 

・夜の恐怖

やせ細り、歩くのもやっとになってしまった自分…これからのことを考えると心安らかではありません。

次の日からどうリハビリをするのかなどと考えていると、いつの間にか夜になりました。

 

夜は疲れ切っているのに全く眠れませんでした。

また再出血するのではないか、これからのリハビリはどうなるのか、自分の体は元に戻るのか…そう考えると不安で不安で仕方がありませんでした。

気がつくと意識はなくなっていて、寝ていたようですが、看護師さんが巡回に来るたびに目が覚めました。

これは退院まで続きました。

 

・まず車椅子から始めよう1

尿道カテーテルが抜けた次の日から私のリハビリ生活が本格的に始まりました。

 

立って歩くのはなかなか難しいので、車椅子に乗って病棟をぐるっと回ることにしました。

 

車椅子なら大丈夫だろうと思って座ってみると、予想もしない感覚に襲われました。

ただ座っているのがきついのです。

 

なんとまっすぐに座るだけでも、想像以上の体力を使いました。

かなりショックを受けました。

 

さらに、もっとショックだったことがありました。

それはエレベータに乗った時です。

 

エレベータが上下移動するだけで、気分が悪くなりました。

なぜか頭が揺さぶられるような感覚に陥るのです。

このため、別の階に移動することは困難だと気がつきました。

元気な時は平気だったことが、びっくりするくらい辛かったです。

 

仕方がないので車椅子に乗って、動く範囲を限定してリハビリをすることになりました。

 

ほんのちょっとのリハビリで、自分はたった2週間でこんなにも色々なものを失ったことを知りました。

 

・まず車椅子から始めよう2

車椅子で入院している病棟をくるりと一周することから、リハビリがスタートしました。

座っているのがやっとだったので、くましゃんに車椅子を押してもらいながら移動しました。

 

食事の時は、車椅子に乗って食堂にいき、母やくましゃんと一緒に食事をしました。

 

ある時、くましゃんに車椅子を押してもらい病棟の端にやってきました。

すると、大きな窓から、青空と遠くの海が見えました。

 

真夏の日差しに照らされて、キラキラ光っていました。

 

私もくましゃんも、仕事を始めて数ヶ月経っていましたが、この病院からこんなに綺麗な景色が見えることを知りませんでした。

今まで忙しくて、風景を楽しむ余裕なんてなかったのでしょう。

 

辛いリハビリの中でも、癒される出来事でした。

 

 

さて、ようやく車椅子で移動できるようになった私。次第に行動範囲が広がっていきます。

次回の番外編もお楽しみに。

 

闘病日誌 番外編では引き続き私とリハビリをお送ります。

 

次回→番外編4:私とリハビリ2

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