【diary26.6】Dr.かづきちの闘病日誌【番外編4:私とリハビリ2】

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前回→番外編3:私とリハビリ1




番外編4:私とリハビリ2

前回は入院中のリハビリについてお話ししました。

 

今回もリハビリの続きです。




患者さんとの再会

くましゃんの休日に合わせて、車椅子を押してもらいながら、私は行動範囲を広げていきました。

 

まずは、入院している病棟、続けて隣の病棟、さらにエレベーターで移動して別の階へと移動できる様になりました。

 

別の階に移動するたびに、知り合いの患者さんや、看護師さんから励まされ心が温かくなりました。

 

ある時、入院中にお見舞いに来てくれた患者さん(闘病日誌 番外編)にお礼を言いに行こうと思って、その患者さんの病室を車椅子で訪れました。

すると驚くことが起きました。

 

その病室にいた患者さんが、3人ほど寄ってきて「先生、大丈夫だった?」とか「よかった〜心配したのよ」と声をかけてくださいました。

すでに、私が直接受け持っていた患者さんは退院しておりおらず、この部屋にいた患者さんたちは口コミで私のことを聞いたそうです。

びっくりする出来事でした。




車椅子から徒歩へ

さらにリハビリを続けていくと、病院内のコンビニまで移動し、買い物ができる様になりました。

 

そこでいよいよ、徒歩で移動してみようということになりました。

 

ゆっくりとベッドから立ち上がり、点滴台を片手に、手すりにつかまりながら部屋から廊下へ移動します。

 

たった3メートルほどの距離を移動するだけなのに、苦しくて仕方がありません。

 

さあ、部屋から廊下に出て歩きだそうとした途端、びっくりするものが目に飛び込んできました。

 

なんと見慣れたはずの廊下が、とても長く感じるのです。車椅子に座って移動した時とは全く別の感覚でした。

 

それでも、歩けないと退院するなんて夢のまた夢です。

 

「一刻も早く退院したい」

私はそれだけを胸に、一歩ずつ歩き出しました。




歩ける様になって…

私は歩ける距離を増やそうと、一生懸命頑張っていました。

 

すると、ある時、自分に指導してくださった先生に病棟で出会いました。

 

先生「かづきち先生、大変だったんだって。それにしても痩せたね…。」

 

ハッとして自分の体を見つめました。

すると足が棒の様…。今まで体についていたはずの肉が何処かへ消え失せていました。

私はそれまで自分が痩せたことに気がついていませんでした。

この出来事はとてもショックでした。

 

部屋に帰って自分の体を見てみると、剣道で鍛えたはずの筋肉がやせ細り、ズボンはゆるゆる、あばらがむき出し…

 

たった二週間の寝たきりで、別人になってしまっていました。

 

体重と身長をもとに計算してみると、BMIはなんと16あるかないか…。

22が平均で、18.5未満が痩せているとすると、今の私はガリガリ。

 

このままではまずい…。そう思い、ご飯に加えて、差し入れでもらったおやつも頑張って食べる様にしました。

 

最初は辛かったのですが、ご飯を無理やり押し込む様になって、ちょっと歩くのが楽になりました。

 

たた歩いたり運動したりするだけでなく、ご飯を食べることもリハビリなんだと気付いた瞬間でした。

 




 

今まで二回にわたって、リハビリのお話をしてきたのですが、いかがだったでしょうか?

医学部で習うリハビリと、自分が体感するリハビリは大きく違います。

 

私は入院前もよく自分の担当患者さんにリハビリを処方していたのですが、その時に患者さんたちから何度か感謝されたことがありました。その時は、なんでこんなに感謝されるのかよくわかりませんでした。

しかし、自分が入院してリハビリの大切さ、リハビリを手伝ってくれる人のありがたさを身にしみて感じました。

 

できたら入院患者さんにリハビリを処方してほしい…医師として患者として、臨床医の先生方に伝えたい言葉です。




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