【diary30】Dr.かづきちの闘病日誌【くましゃんがおかしい】

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前回→お家に帰ったよ

 

30:くましゃんがおかしい

前回、家に帰った私の日常が再開しました。

 

リハビリの一環として、家事をしながら、復職に向けて動く生活が始まりましたが…。

そんな時に、くましゃんに異変が…。

今回から、新章スタートです。

 

 

家に帰った次の日、私の復職日程が正式に決まりました。

8月16日からいよいよ本格的に、整形外科で復職することになりました。

 

よし頑張るぞ!

 

私は毎日、家の中で家事をしながら、重たい体を動かしリハビリをしていました。

 

そんな、ある日の朝です。

 

くましゃんと一緒に朝ごはんを食べていました。

今まで自分が生活するのが精一杯で、くましゃんのことを気にかけることができていませんでした。

 

その日は、退院して数日経って、私にもようやく余裕が出てきた時でした。

 

ふと見上げると…なんだか、くましゃんの様子が変…。

 

なんとくましゃんの、目が虚ろで、生気がないのです。

表情も力なく、今から仕事に行く人の顔には見えません。

目の中には大きな空洞があるかのようでした…。

しかも、食事量がほんの少しずつだが減っている…

 

私は、直感的に「これはもしや、何かの病気かもしれない」と思いました。

うつかもしれない…という言葉が頭をよぎりました。

 

そこで、くましゃんに言いました。

「ねぇ、なんかおかしいから仕事休んだ方がいいんじゃない?顔に生気がないよ…」

 

くましゃんは、自覚がありませんでした。特に変ではないから仕事に行くと言うのです。

 

あまりにも顔に生気がないので、実際に鏡で顔を見てもらいましたが…

その時は驚くことに、普通の顔に戻っていました。

なぜか、鏡の前では生気が戻るのです。なんと不思議なことでしょう。

そのため、くましゃんは自分に生気がないことに気がついていませんでした。

 

確かに、体は変ではないかもしれないが、なにかがおかしい…しかし、どう指摘していいかわからない…。

仕方がないので、生気がないくましゃんの顔を写真に撮って残しておくことにしました。

 

さらに異変は、それだけではありませんでした。

さて、出勤しようと玄関にやってきたくましゃん。

 

私は、見送りをしようと玄関に立っていました。

靴を履いてバッグを持って出勤するかと思いきや、いきなり私の方を振り返りました。

 

しかも、なんだかそのまま固まって、全然玄関から出る気配がありません。

 

私「どうしたの」

 

くましゃん「うーん、なんだか外に出たくない…」

私「休む?なんか変だし…」

 

くましゃん「いや、行く」

そのまま、数分、くましゃんは玄関に背を向けて固まっていました。

 

しかし、そろそろ出勤しなくてはいけません…。

私は仕方なく、くましゃんの方向を180度変えて、ちょっと背中を押しました(物理的に)。

 

私「もう時間だから…、行ってらっしゃい」

くましゃん「行ってきます」

 

背中を押されたくましゃんは、なんとか玄関から一歩踏み出し、よろよろと病院に出勤していきました。

 

私は確信しました。

私よりも、くましゃんの方がやばいかもしれない…。

 

次回、くましゃんの異変は続きます。

 

次回→続、くましゃんがおかしい

 

 

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