【diary37】Dr.かづきちの闘病日誌【真っ白な世界】
37:真っ白な世界
前回、いろいろな病院に電話したかづきち。
しかし、どの病院も特殊事情は受け付けていないと言われ…。
そんなとき、管理職の先生からお電話が来ました。
さて、どの病院に電話しても断られて落ち込んでいた私。
次の朝、職場で仕事をしていると、管理職の先生から電話が来ました。
すると…
管理職の先生「あ、かづきちさん。君の面談した先生から話を聞いたけど…」
私は『昨日の面談の話を聞いてくださったんだ…なんて言われたのかしら…。』なんて思っていると…
管理職の先生「明日から、仕事休んでね。とりあえず休養して」
ん!?
私「え、はい????」
管理職の先生「かづきちさんは調子が悪いみたいだから、明日から休んでいいよ」
私はあまりに突然のことで、お口あんぐり…
そのまま、「はい、わかりました」と言って、電話を切りました。
突然すぎてよくわからなかったのですが、とりあえずしばらく病院に来なくていいと思うと
それだけでほっとしてしまいました。
すごく肩が軽くなりました。そして得体の知れない疲労感に襲われました。
その後、明日から休む件を部長に伝えて、私は残った仕事の処理をしました。
外来で担当していた患者さんの調子を確認して、あっという間に18時になり、その日の業務は終わりました。
そして、気がつくと病院の外にいました。何だか夕焼けが眩しかった記憶があります。
明日から仕事を休むという件は、あまりにも突然のことで、くましゃんに何と伝えたか覚えていません。
どうも、くましゃんは私が突然休職することになって驚いていたようですが、私の頭は真っ白。
いつものようにご飯を食べ、お風呂に入り…気がつけばその日は終わっていました。
結局、私は何が起きたのかわからず、放心状態で、次の日を迎えます。
とりあえず、私にわかることは「今日から仕事に行かなくていい」ということだけでした。
このとき、今の自分がどんな状態なのか、自分がこれからどうなるのか、私もくましゃんも全くわかっていませんでした。
そしてこの日から、私たちの本当の地獄が始まるのです。
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