【diary45】Dr.かづきちの闘病日誌【くましゃんは疲れた】

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45:くましゃんは疲れた

かづきちが、精神科を受診し、お仕事を休み始めた頃。くましゃんの様子も日に日におかしくなっていました。

今回はそんなくましゃんのお話。

 

話は、かづきちがIgA腎症と診断され、入院することが決まった日まで遡ります。

かづきちが検査入院する2週間前のことです。




この前日、くましゃんは持ち患者さんが急変し、呼び出されたあとでした。

休日返上の48時間連続勤務ののち、そのまま当直をして朝になったところ、かづきちがIgA腎症で検査入院することになった話が飛び込んできました。

それまでの1ヶ月間は、例のK先生の下で激務に追われていたくましゃん。

激務にも関わらず、K先生との意思疎通がうまくいかず、日中の電話にもなかなか出てもらえないという、とても辛い状況が続いていました。

 

かなり疲れていたくましゃんは、かづきちの入院の話を聞いて、病棟で倒れかけました。

それでも目の前にたくさんの仕事が積み重なっています。

 

どうしようもない…。

くましゃんは、気力で仕事も家事もきちんとこなすことにしました。

でもこの時、くましゃんは、かづきちが入院することがどうしても怖くて怖くてたまりませんでした。

 

なぜなら、くましゃんは腎生検で出血が止まらず、緊急手術になってしまった患者さんを見たことがあったからです。




結局、くましゃんの嫌な予感は当たります。

かづきちは何度も急変し、緊急手術になってしまいました。

かづきちが入院していた時、くましゃんは必死でした。自分の仕事もしつつ、急変したかづきちのところに何度も走りました。

 

かづきちが入院していた2週間の間、くましゃんの睡眠時間は10時間程度…。

くましゃんの疲労はもうピークに達していました。

 

次第に、その疲れが仕事にも現れ始めました。

カルテを書き間違え、訂正するといった些細なミスが増え始めたのです。

 

そんな時ようやくかづきちが退院して、家に帰ってきました。

くましゃんは喜びましたが、さらに悲劇的なお話がくましゃんの耳に届きます。




山奥に住んでいるおじいさんが危篤だというではありませんか。

疲労が溜まってきつかったのにも関わらず、急遽、実家に帰ることになりました。

くましゃんは電車に飛び乗り5時間かけておじいさんに会いにいきました。

その道中も、休めるわけではありません。控えている学会発表のために論文を読み原稿を作成しました。

かづきちのことも心配なので、何度もかづきちに連絡を入れました。

 

くましゃんはおじいさんが大好きでした。しかし、おじいさんの余命があまりないことも知っていました。

おじいさんの枕元にたどり着いた時、くましゃんの目には涙がいっぱいでした。

そして、大好きなおじいさんにお別れの言葉と感謝の言葉を告げて、泣く泣くかづきちのもとに帰りました。

 

帰りの道中も休まず、学会発表の資料を作成し続けました。

 

かづきちの元に帰ってきた後も、くましゃんはおじいさんのことが悲しくて、泣いていました。

とても辛そうなくましゃん。

かづきちの前でしか、その姿を見せなかったため、くましゃんが辛いことに他の誰も気付きませんでした。

くましゃんは、辛いことを無意識のうちに自分の中に無理やり押し込めていたのです。

 

こうしてくましゃんの心身はすり減っていきました。

 

次回→くましゃんの限界




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