【diary49】Dr.かづきちの闘病日誌【急降下するメンタルとお腹】
49:急降下するメンタルとお腹
前回、同期研修医のとんでもない発言を聞いてしまったくましゃん。
これによってくましゃんとかづきちは深く傷付き、どんどん病気が悪くなっていきました。
今回は、そんなくましゃんが新しい科でゆったり研修しようとした矢先のお話…。
くましゃんは、同期研修医の会話を聞いてから、もう誰も信用できなくなってしまいました。
それまで、くましゃんとかづきちは救急で研修できなり、急遽、他の研修医たちが救急を担当することになったことを申し訳なく思っていました。
しかし、裏であんなひどい発言されたため、他の研修医に謝る気もなくなりました。
いや、待て待て…
そもそも、くましゃんとかづきちがこんなひどい状態になったのは、明らかに医療事故のせいです。
しかも、そのことをきちんと研修医に説明せずに、残された研修医に救急を対応させようとしたのは病院です。
「私たちが謝る必要なんてない。謝るべきは病院側だし、文句があるのなら病院に言ってくれ。元主治医に言ってくれ。」と考えることにしました。
研修医説明担当のK先生は、医療事故や病院の責任には全く触れずに、2人が休む話だけをしたらしい…。その時、「研修医の負担が増えるわけではない」と説明したらしい。が、その直後に、あの研修医たちのとんでも発言が出ているので真実はわからない。
実は、あの例の研修医とんでも発言の後、くましゃんはK先生に直接「他の研修医から病気に対して勘違いをした発言をされたが、病院側の研修医への説明はどうなっているのか。そんな発言をする研修医が、医師としてこの病院にいていいのか?」と質問を行ったのだ。しかし、この質問はうやむやにされ、とうとう返事は返ってこなかった。
他者の理解のない発言は精神的負担になり、病状悪化の一因にもなります。
案の定、くましゃんとかづきちはどんどん病状が悪くなっていきました。
さて、この事件があった次の日から、くましゃんは新しい研修科で働くことになりました。
新しい研修科初日。くましゃんは自分の体調がおかしいことに気がつきました。
お腹が痛いのです。お腹を下して下して、止まりません。
研修科の先生に事情を話し、原因を検討したところ…
くましゃんは数日前の飲み会で、食べたものに当たってしまった疑惑が生まれました。
検査してもらったところ…なんと食中毒でした。
くましゃんは、お腹の痛みを抱えたまま、家に帰って数日休むことになりました。
かづきちはお昼過ぎに帰ってきたくましゃんを見て、びっくり。
心の中で、「ああ、やっぱりくましゃんのメンタルが限界になって帰ってきたのか…」と思ったら、なんと食中毒!
くましゃんはお腹が痛くて痛くて、ずっとトイレにこもっていました。
あまりにも下痢がひどく、トイレから出てくるたびに、どんどんゲッソリになっていきました。
かづきちは自分の病気の調子も悪かったのですが、痛みでうめいているくましゃんの看病をしました。
そして、疲れ切ったくましゃんを見て思いました。
「くましゃんが食中毒で数日お休みしたら、もう次は病院に行くエネルギーがなくなっているかもしれない…」
お腹が痛くてきつそうなくましゃん。しかし、かづきちはそれよりもくましゃんのメンタル崩壊が進んでいることが心配でした。
それから数日間、くましゃんは食中毒でぐったりしたままベッドに沈んでいました。
そして4日後、ようやく食中毒を治したくましゃんが仕事に行く準備をはじめます。
次回、食中毒から復活したくましゃんが病院に出勤します。が、しかし。
次回→くま出勤したよ