【diary55】Dr.かづきちの闘病日誌【眠れぬ森のくま】
前回→うつ病患者の1日
55:眠れぬ森のくま
前回の闘病日誌では、かづきちとくましゃんの1日を紹介しました。
そして、診断以来(休職して以来)初めての通院日を迎えました。
しかし、通院しようにも、二人とも疲弊してボロボロでした。
この日は、かづきち母が仕事を休んで、二人を迎えにきました。
二人は完全に放心状態。三人で電車に乗ると気がつくと、いつの間にか病院についているという状況でした。
まず、くましゃんの診察。
この頃のくましゃんは、かづきち以外の人と話すことが非常に負担でした。話している途中で頭が働かなくなったり、話が終わった後まともに動けなくなる状態が続いていました。会話も10分できたらいいほう。
※ かづきちも疲れやすくはありましたが、くましゃんほど重症ではありませんでした。
このような状態では、日々の様子を説明することができないため、かづきちが診察に同行しました。
くましゃんの今回の問題点は「眠れないこと」。
眠剤を飲んでいるにもかかわらず、一向に眠れません。
夜11時くらいに寝て、よく寝たと思って時計を見ると、まだ2時…。
そして、仕方なくもう一度眠ろうとすると、今度は朝6時まで全く眠れない。
6時になると、明るくなってしまい、もう眠れない。
昼ごろに体力切れを起こし、ベッドに倒れ込むも…。眠れるかと思いきや、1時間もしないうちに目が覚める。
くましゃんは、疲れているのに眠れないというとんでもない状態にありました。
※ちなみに、発症から数年たった今でも睡眠障害と格闘中です。昼寝すると動悸が凄まじく、疲れていても眠れません。
耐えきれなくなったくましゃんは、受診で先生に相談しました。
すると、先生は「少しずつお薬を増やしてみましょう」と提案され、まず眠剤が増えました。
しかし、この受診の後も、眠剤を増やしたにもかかわらず、すんなりと眠りが改善することはありませんでした。
そこで、1週間おきに病院を受診するたびにお薬を増やしたり、変更したりを繰り返しました。
うつ病の薬の量を変えたり、眠剤を増やしたり…いろいろと工夫してみたのですが…。
くましゃんの症状は一向に改善しませんでした。強いていうなら、2時に起きるのが2時半に伸びたかなということくらいです。
そうこうしているうちに、1、2ヶ月でくましゃんの飲んでいる薬が、両手の指では数えきれなくなってしまいました。
それでもくましゃんは、あんまり熟睡できません。
それどころか、不眠と疲れに加え、想像もしていなかったとんでもない症状が出始めました。
次回、かづきちがこのくましゃんのとんでもない異変に気がつき絶句します。
次回、私の顔に何かついてる?