【diary58】Dr.かづきちの闘病日誌【薬とイレウス】

いいねと思ったらシェア!

前回→くまとバイキング

 

58:薬とイレウス

 

前回、レストランのバイキングの前で固まってしまったくましゃん。

「前を見て歩けない」、「高い音がキンキン聞こえる」、「目の前のものを選べない」というびっくりするような症状に襲われていました。

今回は、くましゃんの状況を変えるべく、新しいお薬を使います。さぁ、どうなるくましゃん!?

 

あまりにくましゃんの症状がひどいため、くましゃんは主治医のF先生と相談することにしました。

 

F先生も、くましゃんの症状を聞いて驚いた様子でした。

やっぱり、状態は思わしくないのかとくましゃんは察しました。

 

先生との話し合いの結果、新しい薬をトライすることになりました。

 

その名も「トリプタン」

 

これが効くといいなぁ…と淡い期待を抱きながら家に帰りました。

 

そして食後に

くましゃんは何も気にせず、半錠の袋を開けて飲みました。

そのまま、いつものようにベッドの上で横になったまま過ごしたのですが…

 

4時間くらい経って、くましゃんは異変に気がつきました。

 

「さっき食べたイワシのトマト煮の味がそのまま上がってきた」

 

かづきちは、食べた後に寝たから、消化されたものが戻ってきたのかと思ったのですが…

くましゃんは「呑酸とは違う」というのです。

 

呑酸とは胃で消化されている途中のものが胃酸とともに戻ってくるもので、「すっぱい」感じ何します。

しかし、くましゃんの喉に上がってきたのは呑酸ではなく、食べたものそのものだったのです。

 

あまりにもおかしな事態なので、かづきちが聴診器でお腹の音を聞いてみました。

すると…全然音が聞こえないではありませんか。

※普通お腹はコロコロという音がずっと聞こえています。とくにくましゃんのお腹はいつも元気でした。

 

なんと、薬剤性のイレウスみたいな状態になっていたのです。

※イレウスとは腸管の動きが止まってしまうヤバい状態です。

 

こんなことってあるの!?

かづきちもくましゃんもパニックになって、すぐF先生に電話しました。

結局、トリプタンは相性が悪く、これきりになってしまいました。

 

いろいろなひどい症状に襲われるくましゃんを見ると、かづきちは自分の症状がまだマシに思えてきました。

 

そして、日に日に悪くなるくましゃんを見ながら、かづきちは自分は良くなったのだろうと勘違いするようになるのです。

次回→焦るかづきち

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください