【tubu.62】うちのおばあちゃんのお話1【パーキンソンと認知症】

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62.うちのおばあちゃんのお話1

前回→医学書のレビューをしてみた

 

( @∀@)

みなさんこんにちは。Dr.かづきちです。

久々につぶやきを書きます。

今回は切実なお話です。

 

実は、うちの祖母は認知症です。レビー小体型認知症と言われる、パーキンソンの症状が出る認知症です。

実家で祖父が介護をしていましたが、だんだんと祖母の状態が悪くなってきました。

 

そこで、私たちも急遽、介護に参加することになりました。

 

実家の近くに引越し、デイサービスの見送りや、祖父がいない間の祖母のサポート、祖父母のご飯の準備をするようになりました。

そこで、祖母と一緒に時間を過ごしていろいろなことを考えるようになりました。

この介護を一言で表すと「つらい」です。

このブログに少しずつ記録しておきたいと思います。

 

1.おばあちゃんの病気

うちの祖母はレビー小体型認知症と言われる病気です。最近、テレビでも取り上げられている病気です。

認知症の症状に加えて、パーキンソンの症状と幻覚を特徴とします。

パーキンソンの症状として、手が震えたり、小刻みにしか歩けない、声が小さくなるなどの症状が出現します。

そのため、お茶碗をもつ、文字を書くなど細かい動きが難しくなります。また、うまく体が動かせないため、こけます。

 

加えてこの認知症の特徴は「幻覚」です。中でも「幻視」がポイントです。

夜中に孫が枕元に立っているのが見えたり、家の椅子に知らない人が座っているのが見えます。

はっきりと幻覚が見えるため、「〇〇ちゃんがいるからお菓子持ってきて」とか、「居間に人が何人もいて会議している」と家族に訴えかけます。

 

また、この病気は日によって症状が大きく異なります。

はっきりしている日もあれば、明らかに反応が悪い日もある…。それを繰り返すうちに気がつけばだんだんと悪くなっているのです。

他にもまだまだ症状はあるのですが、それはまた紹介したいと思います。

 

2.昔のおばあちゃん

実は、この認知症は発症するずっと前から症状が出現していたのです。

 

私が小学生の頃まで、祖母が隣で寝ていました。

幼稚園の頃は普通に隣で寝ているだけだったのですが、小学生のある時から祖母が夜中に寝言を言うようになったのです。

初めは寝言だけだったのですが、次第にバタバタと暴れるようになりました。

極めつけは、夜中に暴れて私のお腹を思いっきりパンチ。

急いで祖母を起こして、文句を言いましたが「怖い夢をみていただけ」で全く覚えていないとのこと。

 

それ以降、恐ろしくて祖母の隣で寝るのをやめました。

その後も祖母は、寝てる間に暴れるのを繰り返し、カーテンを破ったりすることもありました。

 

これが実はレビー小体型認知症の症状だったのです。

 

さらに…。

私が中学生になった頃から、祖母が作ったご飯がとてつもなく不味くなりました。

せっかく作ってくれているので「まずい」なんて言えません。我慢して食べました。

つらいので私は自分で料理しようと思いましたが、祖母がなぜかキッチンに入ってはダメと言うので、どうしようもありませんでした。

祖母の話をよく聞くと、匂いを感じないと言うではありませんか。それは、ご飯がまずいわけです。

実は、これもこの認知症の症状だったのです。

 

このように、発症する10年以上前から症状が出ていたのです。

しかし、私は大学生になって勉強するまで、そんなことには全く気がつきませんでした。

そして、私が気がついたときにはもう祖母は認知症を発症していたのです。

根治する方法がない病気なのでどうしようもないとは思いますが、やるせ無い気持ちになってしまいました。

 

今回はここまでにします。また、介護の合間に書きますね。

次回→リビングウィルとエンディングノート

 

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