【diary61】Dr.かづきちの闘病日誌【引越し計画を練ろう!】
61:引越し計画を練ろう!
前回、「救急車の音が頻繁に聞こえる環境」が病気の治癒を妨げていると気がついたくましゃんとかづきち。引っ越しを決意しました。
今回は、いよいよ引越しの準備が始まります。
引越しを決意した二人は、まずF先生に相談しました。
「普通なら、引越しはエネルギーを使うため、お勧めできない」と言われました。
しかし、住まいの場所が悪く症状が悪化している可能性があり、引越し先も住み慣れたところならということで了解していただけました。
早速、引っ越し準備開始!
まず、引越しですべき事を書き出します。
1 お家を見つける
2 引越し屋さんを探す
3 ライフラインや郵便の手続き
4 荷物の箱詰め
5 家の掃除
6 荷運び
7 鍵返却
たくさんすることがありますが、とりあえず家は決まっているし、引越し屋さんは昔お世話になったところでOKなので、1番と2番はサクッと解決。
掃除と荷運び、鍵の返却はそれぞれの家族を動員することになり、5〜7番もとりあえず解決。
残るは、3の手続きと4の箱詰めです。この2つは、さすがに自分たちでしないと、どうしようもありません。病人が、荷物の箱詰めをするのは辛そう…と思う方も多いかもしれません。
しかし、今回の引越しを考える上で最も精神的に負担がかかることは…「荷物の詰め込み」ではなく、「手続き」なのです。
意外に思うひともいるかもしれません。ぶっちゃけ荷物は段ボールに放り込めば良いので、ゆっくりやればそこまで負担になりません。
一方、契約や解約といった作業は、集中して書類を書いたり、人と会話したりするが多く、非常に精神的に負担がかかります。
実際、くましゃんは病気になってから、書類や文章を読むのがほぼできなくなってしまいました。
例えば病院の書類。くましゃんはもともと書類を書くのが嫌いだったのですが、病気になってからは少し書くだけですぐ疲弊してしまうようになってしまいました。書類の記載だけで、一日ベッドから起き上がれなくなることもしばしば…。
くましゃんほどではありませんが、かづきちも書類を複数取り扱うと、ダメージが顕著に出るようになっていました。それでもくましゃんの数倍はマシです。
そこで、二人は分担することにしました。
くましゃんは力持ちだから、主に荷物の詰め込みをする。
書類は基本かづきちが頑張る。
もちろん、頓服薬を飲み、症状をごまかしながら…。
そして、二人が引越しを無事完了させるため、家族と話し合ってプランを立てました。
① ゆっくり荷物を詰める。
② 契約・解約のリストを作り、ミスを防ぐ。
③ 遠慮なく家族を頼る。
④ きつい時は無理をしない。
そして時間的な余裕を確保するため、引越しを1ヶ月先に設定。
ゆっくり引越し作業を開始しました。
しかし、引越し作業を始める頃になって、「3か月」事件の影響でくましゃんの状態が悪くなっていきました…どうなる引越し…。