【diary63】Dr.かづきちの闘病日誌【引越しと家族の理解】
63 引越しと家族の理解
さて、実は引越し作業や入院のリスク以外にもう一つ大きな問題があります。
それは「家族の理解」。
引越し当日は、ものを運んだり、片付けをしたりとバタバタします。
このような状況では、飛び交う情報量が多くなってしまい、それだけで疲れてしまいます。
そこで、かづきちは少しでも負担を減らすために、家族にお願いをしました。
例えば会話。
最小限にしてもらい、精神的な疲れを減らします。たったこれだけのことでも、うつ病のくましゃんとかづきちにはダメージ大なのです。
加えて移動中、自家用車の車内音楽は止めてもらい、音による疲労を減らします。
疲れないために、極力、耳に入る情報量を減らすことが重要です。
※車の運転はくま兄(メタル・ロック好き)に手伝ってもらいました。気を遣ってくれてありがとうございました。
荷物の運び出しは、段ボールに記載された順番と配置に従い、行ってもらいます。
これなら、指示を出すことが少なくなり、負担減です。
きつい時は遠慮なく休み、休んでいる時は話しかけないように気を付けてもらいます。
休んでいる時に声かけされると、それだけで気が張って疲れ切ってしまいます。
どうしても質問があれば、内容を絞って質問してもらうことになりました。
× AとBは3番の段ボールから出てきたけど、別々のところに置くの?それとも同じところに置くの?
○ Aはどこに置くの? Bはどこに置くの?
このように短めの文章で質問してもらうことで、ダメージは大幅に減少します。
長い文章だと、要点がどこかを考えるだけで、頭が疲れ切ってしまうのです。
実はこれはこの引越しだけでなく、うつ病患者さんの日常の対応にも役立ちます。
もし、身近に困っている方がいれば、情報量が多くならないように、端的に伝えてあげると良いでしょう。
そして、いよいよ引越し当日。
準備の甲斐もあって、スムーズにことが運びました。
家族も理解し、しゃべる量を減らしてくれたため、負担は大幅に減少。
事前に、掃除や鍵開けの分担、荷物運ぶ順番を決めていたので、びっくりするくらい負担が少なく引越しが進みました。
そして、気がつくと無事問題なく引越しが終わりました。
しかし、疲れは後からやってくるのです…
果たして、次回くましゃんは入院するのか???