【diary65】Dr.かづきちの闘病日誌【かづきちの復職ver.2】
65 かづきちの復職ver.2
前回、意外にも引越しがうまくいき、素晴らしい療養環境を手にいれたかづきちとくましゃん。
今回は、かづきちが2回目の復職(うつとPTSDを発症してからは初めての復職)に挑戦します。
実は、前回までの引越しの準備や計画と同時並行で、かづきちとF先生は復職計画を立てていました。
その内容は内科の病棟での復帰しようというものでした。
F先生曰く、「K先生がいるので、理解があっていいでしょう。」
ん・・・? K先生? 理解・・・ってなんだっけ???
かづきちは内心、『待て待て…、「K先生」ってワードはもう聞きたく無いぞ!』と危険性を感じたのですが…
「復帰できるのならなんでもトライしたい」という貪欲な心にかき消されてしまいました。
(くましゃんはK先生の内科で研修した経験もあることから、その復職の危険性しか感じていませんでした。)
そのまま話は進み…、結局K先生の内科で復職することになりました。
(この内容を思い出すだけで、冷や汗が出て来て、めまい・動悸がする。これも一種の後遺症でしょうか?)
さて、どうやって復職するかということですが…、
ただ復職すると言っても、1回目の復職のようにフルタイムで復職するわけにはいきません。
体力的にも、精神的にも相当弱っているので3時間勤務から始めようということになりました。
復職の条件
・3時間勤務から始める
・無理せず休む
・患者さんはまず1人から
とりあえず、F先生と私との話し合いでこのようになりました。
とても考えていただけて、ありがたい内容です。
もちろんK先生も納得済み…
でも、K先生の内科の患者さんって、重病の方が多く、モニター音も絶えずします。
しかも病室は個室ばかりです。
今考えると、明らかにフラッシュバックを助長するであろう環境だと思うのですが、かづきちは復職できる喜びのあまり完全に思考はフリーズ状態でした。
当時のかづきちは、これで本当にいいのかな…と思いつつも、
『最近フラッシュバックが減っているし大丈夫だろう…。
ここまで色々考えていただけたし、やれるだけやってみよう。』
という、アホな思考をしていました。
もうこの復職がどうなるかはお察しですね。Hahaha。
今、思い出すと、当時の自分をめっちゃ止めたい…「あんたばかでしょ、そんなに復職にこだわらなくていいんだよ!もっとゆっくり休んでいいんだよ!」って言ってあげたい気持ちでいっぱいです。
ちなみにY町に引越してしまったため、通勤手段も変わりました。
Y町から病院まで車で40分ぐらいで到着するのですが、流石に薬を飲んでいるため、長距離の車移動は危険ですよね。
そのため病院の最寄りえきまで電車で行き、それから駐車場に止めている車で病院まで運転することになりました。本当はバスとかがあればよかったのですが、残念ながらないため5分ほどだけ運転することになりました。
もちろん、タクシーという方法も浮かびましたが…
当時のかづきちは、治療費で相当お金を失った上に、もちろん休んでいるため給料はなく、加えて社会保険料が6万ほど引かれるシビアな生活でした。(ちなみに治療費の大部分は大量出血で検査や手術したときのお金です。その治療費は病院からの補填は一切ありませんでした。)
だからお金のかかるタクシーなんて論外だったのです。
こうして無事、事前の打ち合わせが終わりました。
そして、引越しの2週間後、かづきちの復職日を迎えます。
(この闘病日誌の内容はちゃんと書き終わるのか…この内容書きながら胸が苦しくなる自分がいます。おそらくこの内容から先の内容は、自分の心の中でまだきちんと整理ができていないのだと思います。しっかり、整理しながら書きたいと思いますが、もしかしたら1話書くのに時間がかかるかもしれません。)
次回→復職当日~出勤~