【2021年2月17日】とても悲しいお知らせ

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【2021年2月17日】とても悲しいお知らせ

みなさんこんにちは。

かづきちです。

とても悲しい報告です。

もうすでにTwitterでもご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、

2月初旬に流産してしまいました。

そのショックで、しばらくブログ更新ができませんでした。大変申し訳ありません。

 

結婚してから2年以上経っても、なかなか子どもができず、そろそろ不妊治療しようかなと思っていた矢先の今年1月に妊娠がわかりました。

それはそれはとても嬉しいことでした。

 

くましゃん(夫)と妊娠検査薬を買いに行き、検査したところ陽性。

こふみさんとくましゃんと三人で喜びました。

産婦人科では、エコーでふっくらした子宮内膜に米粒くらいの胎嚢が見えました。

それから数週間…

朝起きると、血が寝巻きのズボンにうっすらついていました。
産婦人科では、軽く出血が起きるかもしれないけど、ちょっとだったら大丈夫だよと言われました。

そう言われていたので、出血してもそんなものかなと思いました。
でもとりあえず、心配だから横になっておこう…。

幸い仕事も休みだったので、ゆっくり横になっていました。

しかし…、昼過ぎから段々と出血量が増加、痛みも出現してきました。
お腹の赤ちゃんに何かあってはいけないと思い、必死に痛いのを我慢。

お腹に力を入れないように、最大限心がけました。

 

だんだんひどくなるため、次の日、産婦人科に行きました。

経腟エコーで見たところ、低エコー領域がはっきり見えます。血腫の存在は明らかでした。
切迫流産でした。
「この後、妊娠が継続できるかどうか、赤ちゃんがどうなるかの結果は何をしても変わらない」

 

私は医師です。

流産が大体6回に1回の確率で起きることは知っていました。

加えてこの時期の切迫流産は、止まるものは止まるし、止まらないものはどうしようもないものだと知っていました。

どうしようもないことはわかっていました。

それなら、妊娠継続の可能性もある…。

もしかしたら、赤ちゃんはお腹に留まってくれるかもしれない。

私が、痛くても力を入れずに我慢し続ければなんとかなるかもしれない。

 

そう思い、数日間、必死に痛みに耐え続けました。

しかし、流れ出る血の量は多くなるばかり、子宮の脱落膜と思しき物体がぼろぼろ剥がれ落ちました。

 

そして、ようやく痛みが落ち着いてきた日。

産婦人科の先生から再受診するよう言われた日を迎えました。

 

きっとこんなに耐えたから赤ちゃんはいるはず…

いないなんて全く考えもせずに

検査台の上に登りました。

 

そして結果は…

先生から言われる前に、自分でエコー画像を見て言ってしまいました。

「あー、いないですね…」

 

自分で検査結果がわかってしまうことがこれほど辛かったのはいつ以来でしょうか?

いや、今までで一番辛かった。

先生から説明を受け、診察室を出た時、涙が滲みました。

 

それでも歯を食いしばって家に帰りました。

悲しかった。

 

ただそれだけです。

 

その後、うつの症状が再発しました。どうしても受け止めきれませんでした。

これが約10日前、全く食欲がなくなり、ベッドの上から動けなくなりました。

それから1週間近く、1〜2食しか食べれず、ずっとベッドの上で放心状態。

睡眠状態もかなり悪くなり、早朝覚醒、夜間不眠に悩まされました。

3日で体重は2キロ落ちました。

 

こんな私をくましゃんは必死に支えてくれました。本当にありがたかった。

うつの薬を飲んでもなかなか効きが悪く、非常に苦しい時間を過ごしました。

義理の母は心配で、作り置きできるご飯を送ってくれました。

 

そんな時、どうしても外せない仕事が、近づいてきました。

私を救ってくれた1つは、この仕事です。

私の仕事は、誰かのために頑張る仕事。

ざっくり言ってしまうと、人の悩みや困っていることを聞き、目標に向かって解決策を示すこと。

 

自分がこんな状態だったら、お客さんに申し訳ない。

お客さんに、できるだけ良いものを届けるために、復活しなくては…

苦しかったですが、頑張って食べました。

きつい時は、精神科の頓服薬を増量し、くましゃんに生活をサポートしてもらいました。

 

そして、私が一番心を救われたのは、知り合いのお坊さんからのあるプレゼントでした。

流産してしまった子どもの、戒名をいただいたのです。

それだけで心が救われました。何かがすっと、すとんと落ちるような感じになり、楽になりました。

 

おかげで、10日足らずで、こんな文章が書けるまでに回復しました。

精神科の先生が、「実は仏教で49日とか1周忌とかは心の整理をするためにあるようですよ」と言われたことが思い出されました。

今まで、戒名ってなんであるんだろうなどと思っていたのですが、

こんなにも救われるものだったとは思いもしませんでした。

 

家族、産婦人科の先生、精神科の先生、お仕事の関係者、辛い時に連絡をくれた友人、お坊さん、みなさんのおかげで私はここまで回復しました。ありがとうございます。

 

実は明日、リモートでくましゃんと二人で講演会をする予定です。

そのお坊さんも出席してくださるそうなので、回復した私たちを見ていただけたらと思います。

 

そして、会えなかった赤ちゃんにも見てほしい。

 

どんなに辛いことがあっても、私は前を向きます。

必ず、自分の夢のため、精一杯できることをし、叶えてみせます。

 

私たち夫婦を支えてくれた全ての人に心からの感謝を込めて。

2021年2月17日 かづきち

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